自分のことしか考えていない夫…
席に着くなりそわそわして、テンションが上がっていました。バイキングに向かう道中、私は夫と交代で子どもたちを見て、料理を取りに行こうと話していたのですが、夫は「俺、先に取ってくるね〜」と言って、子どもたちよりも先にひとりで自分の料理を取りに。
私はひとりで子どもたちを連れ、子どもたちの料理を取って回って席に戻りました。しかし夫はまだ戻っておらず、私は自分の料理も飲み物も取りに行けず、子どもたちの面倒を見ていたのです。
長男は「ママも早く取りに行ってきたら?」と言ってくれましたが、次男はまだ目が離せない年齢で、長男にお世話を任せるわけにもいかず、子どもたちのお世話をしながら待っていると、夫が帰ってきました。しかし、1周目のお皿を置きにきただけで、さっとお皿を置いたら夫は再び料理を取りに行ったのです。「ちょっと!」と声をかけても夫は振り返りもせず……。
ようやく私が料理を取りに行けて席に戻ると、ちょうど子どもたちが2周目を取りに行こうとしているところでした。すると夫が「ママもう一回行くでしょ? 一緒に行ってきなよ」と言ったのです。頭にきましたが、「ママ行こ〜」とニコニコの子どもたちを前に私は抵抗できず、そのまま子どもたちの料理を取りに。
そして私と子どもたちが戻ると夫はすかさず、ひとりで3周目。結局、私が自分の食事にありつけたときには、取ってきた料理は冷え、子どもたちはほとんど満腹の状態。悲しい気持ちになりつつも「子どもたちが楽しんでくれているならいいか……」と無理やり自分を納得させ、冷たい料理を口に運んでいました。
子どもたちは食べるスピードが急激に落ち、次男が食器などで遊び始めてしまい、そのお世話をしていると今度は「ふぅ〜ちょっと休憩〜」と言って、なんと夫がタバコを吸いに行ったのです。そんな身勝手な夫に私が絶望していると、近くの席にいた60代くらいの女性が「あなた、全然食べられてないんじゃない? 迷惑じゃければ少し子どもたち見ていてあげるから取りに行ってきなさい」と声をかけてくれたのです。
その女性のやさしさに泣きそうになってしまっていると、さらに「ほら、いいからいいから! ママもおなかいっぱいにならないと!」と言ってくれて、席も視界に入る位置だったので私は料理を取りに行かせてもらいました。急いで料理を取って席に戻ると、夫はスマホゲームでもしているのかまだタバコから帰ってきておらず、子どもたちは女性と楽しげに会話中。
「ありがとうございます。すみません本当に……」と私が言うと、女性は「男って本当に勝手よね。うちのお父さんもそうだったのよ〜」と笑いながら話してくれました。そしてそこに夫が戻ってくると「あら、お邪魔しちゃってごめんなさいね」と言って女性は自分の席に戻って行ったのです。
私は女性のやさしさと、夫が帰ってきてからの粋な発言に本当に感動しました。子どもと一緒に出かけていて見知らぬ人が子どもにやさしくしてくれることはありましたが、私にやさしくしてもらったのは初めての経験でした。他人に迷惑をかけないように注意はしてきましたが、そのために私が子どもに集中してしまうと、そんな光景に気をつかってくれる人もいるのだと思い、次からは夫としっかり段取りを決めて協力しようと心に決めました。
著者:八田郁美/30代・女性・会社員。2人の子どもと夫の4人暮らしのママ。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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見ててって頼まないとダメ?
赤の他人の御婦人が気が付くのに?
すごい神経ですよね。