義母に夢の家づくりを干渉され…?
第1子を授かり、妊娠3カ月のころのことです。私たち夫婦はマイホーム計画をスタートさせました。カフェのようにおしゃれなキッチン、陽当たりのいいリビング、そして何よりも、家族3人でゆったり過ごせる空間を夢見て、下調べを楽しんでいたのです。
しかし、そのわくわくする日々に大きな影がかかります……。それは義母の存在でした。
「どこに建てるの?」「うちの隣の空き地に建てなさい」「あなたたちがいいって言ってた工務店は、高いだけで評判がよくないからやめなさい」「お金は一切出さないわよ!」「和室は作るんでしょ? 仏間もあるわよね?」と、まるで自分が家を建てるかのように、ありとあらゆることに口を出し始めたのです。
義母も家を建てた経験があるので参考にさせてもらおうと当初は好意的に受け止めていた私も、その過干渉ぶりには次第にうんざりしていきました。夫に、義母のアドバイスに困惑していると伝えても「よかれと思って言ってくれているんだから、聞いてあげて」と義母の肩を持つばかり。
そんなある日、義母は「知り合いの占い師に家のことを占ってもらったわよ」と言い出したのです。占いによると、玄関や水回りは決まった方角にしないと不幸になる、建てる場所も、私の実家近くはダメとのことでした。さらに、「生まれてくる子は、私にそっくりな男の子なんですって! 性格も私に似て几帳面だって言うじゃない。男の子なら将来はお墓も守ってくれるし安心だわ~」と、おなかの赤ちゃんのことまで占われていたのです。
まだ性別もわからない子どものことまで勝手に占われ、さすがに私も我慢の限界を感じ、「援助をしてもらうわけでもないのに、お義母さんに口出しばかりされて、勝手に子どものことまで占われて、もううんざりなの!」と、夫にこれまでの不満をぶちまけました。子どものことまでとなると、夫もさすがに驚いた様子でした。
しばらくして、夫は義母をうちに呼び、私と3人で話し合いの場を設けました。椅子に座るなり「次はどこの部屋について決めるの?」とウキウキな義母に対し、夫から放たれたのは「自分たち家族のことは2人で決めるから、もう口出ししないでほしい」という強い言葉でした。もちろん義母は「何よ、よかれと思って言ってるのに!」「私の言うことを聞かずに後悔しても知らないからね!」と激怒し、出したお茶も飲まず、足早に帰ってしまったのです。
3人での話し合い以降、義母からは干渉どころか連絡もほとんどなくなり、家づくりは順調に進んでいきました。そして半年が経ち、ついにマイホームが完成。義母を招くと、家を見るなり「まぁまぁな出来じゃないの」と上から目線です。しかし家事動線や子どもの将来を考えた間取りを説明しながら案内していくと、少しずつ義母の「上から目線」が「感心」に変わっていくのを感じました。
家を一通り見た義母は、「いい家ができたわね。……色々口出ししてわるかったわ。私、多分子離れできてなかったのかも。私がいい家を建ててあげなきゃって考えてた。でも、あなたたちなりに考えて作ったのが伝わったわ」と申し訳なさそうに話してくれたのでした。
家族の未来を考える大切なマイホーム計画だからこそ、誰かに遠慮ばかりしていては、理想の暮らしは実現しないと思います。夫婦でしっかり話し合い、自分たちの意思を貫く覚悟が大切だと学んだ一件でした。
著者:小西希実/30代・自営業。夫と好奇心旺盛な1歳の娘と3人で暮らすママ。ダイエットをすると宣言しながらも、お菓子の誘惑に勝てない甘党。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!