桃の変色、どうやって防ぐ!?
桃は皮をむいて置いておくと、すぐに茶色くなってしまいますよね。
これは桃が持っているポリフェノールと酸化酵素が空気中の酸素に触れて、化学反応が起こるためです。
変色しても食べられますが、やはり見た目も大事ですよね。
そこで今回は、ネットに載っていた3つの方法を試して、桃の変色がどの程度防げるのか検証していきたいと思います。
桃の変色対策➀レモン水に漬ける
♦作り方:水200mlに対してレモン果汁大さじ1(約15ml)を加えます。
♦手順:カットした桃をレモン水に10分間浸します。
レモンのクエン酸が酸化酵素を抑制してくれる働きがあるんだそうです!
桃の変色対策②塩水に漬ける
♦作り方:水200mlに対して塩小さじ1/5(約1g)を加え、よく混ぜます。
♦手順:カットした桃を塩水に10分間浸します。
ナトリウムがポリフェノールの周りに壁を形成し、酸化を防ぐ効果があるそうです。
桃の変色対策③砂糖水に漬ける
♦作り方:水200mlに砂糖大さじ1(9g)を加え、よく溶かします。
♦手順:カットした桃を砂糖水に10分間浸します。
粘度のある砂糖水で桃の断面を覆うことで、ポリフェノールと酸素が直接触れないようにして変色を防ぐ効果があるそうです。
検証の条件
今回は、同じ桃のなるべく同じ部位(桃の下の方)を使い、クーラーの効いた室温24℃の環境下で行いました。
3種類の液に漬けた桃と、カットしそのままの状態の桃、計4種類を比較。
桃をむいてから30分後、1時間後、2時間後、5時間後の状態をそれぞれチェックしていきます。
ちなみに最初の桃の色味はこんな感じです!
一体どんな結果になったでしょうか!?
検証結果【塩水が対策にはおすすめ】
それぞれの時間で桃の状態をチェックしてみると、30分の段階で何も対策していないと変色が目立つ結果でした。
対策をとった3種類は、どれも変色予防の効果がありましたが、1時間以上経つとその効果も次第に弱まっていくことがわかりました。
時間ごとの経過をより詳しく解説します!
30分後
対策したものの中では、レモン汁の効果がやや弱めといった印象です。
今回市販のレモン果汁を使ったのですが、その果汁濃度が10%だったため、酸の効果が弱かったのが原因かと思われます。
塩水、砂糖水は30分だと変色は目立たず、対策の効果がしっかりあると言えました。
1時間後
1時間経過したところで再びチェックしてみます。
対策なしのものは、すでに全体が茶色っぽく変色し見るからにあまりフレッシュさは感じられません。
レモン汁につけたものも30分後の時より変色が目立っていました。
砂糖水は、部分的に変色が出始めてきたという印象です。
塩水も砂糖水と同じような変色具合で、まだそこまで気にならないレベルでした。
2時間後
2時間経過したものがこちらです。
今度は裏返し、反対面をチェックしてみます。
どの桃も変色が見られますが、塩水→砂糖水の順で色の変色がやや少なく感じました。
レモン汁と対策なしものもはほぼ同じくらいで、すでに全体が茶色っぽく変色している状態です。
5時間後も検証しましたが、どれも変色がはっきりとあり、差異が分からない状態でした。
自宅の変色予防対策の効果としては、2時間程度が限界で、塩水が一番効果的と言えますね。
味の変化はある?
次に味の変化について検証していきます。
塩水につけたものは、口に入れた瞬間はやや塩味が感じられますが、個人的にはほとんど気になりません。
塩分濃度を守って塩水を使用すれば、変色予防の効果もあり味も美味しくいただけます。
砂糖水、レモン水もそれぞれ口に入れた瞬間は甘み、酸味がほんのり感じられましたが、こちらも気にはならないほど。
桃をどのように食べるのか、使い方やお好みで変色対策をするのがおすすめです。
フレッシュな桃をなるべく早くいただこう!
今回検証してみた「桃の変色を抑える裏ワザ」。
短い時間だと、どの対策も変色を防ぐ効果が見られたので、すぐに食べない場合は試してみるのもいいかもしれません。
ただ、長時間の効果はあまり期待できないので、なるべくむくタイミングを考えて、フレッシュなうちにいただくのがおすすめですね!