注意しただけで退職！？エリート新人の母親が激怒し退職代行発動…まさかの真相に社内騒然

 

Aさんは入社初日、なんと濃い化粧にミニスカート姿の母親を伴って現れました。

 

「23歳で未成年でもないのに……。初出社にお母さんを連れて来る！？」と、私たちはぼうぜん。

 

母親は、「夫はB社の社長で息子はその御曹司。変な女にだまされでもしたら大変だもの」と放言し、過去に息子が女性にたぶらかされたと語り始めます。

 

Aさん本人は無言で、ため息ばかり。B社と言えば業界大手の企業で、彼自身も超有名大学卒のエリートだったのですが、どこか影を感じさせました。

 

その後も母親はたびたび職場に出現。上司から、Aさんの教育係に任命された私に、「息子に色目を使わないで！」と警告してくる始末です。

 

挙句には、「誘惑したら訴えるわよ」と脅し文句まで。心の中で「何なのこの人……？」と震えつつも、私は冷静に「今は仕事中です。ご退室いただけますか？」と対応する日々でした。

 

私は、御曹司だろうが有名大卒だろうが、しっかり業務を覚えてもらおうと必死に指導。Aさんは、無口で初めのうちミスも多かったものの、素直に努力し少しずつ仕事をこなせるようになりました。「素晴らしいわ。その調子でよろしくお願いね」と声をかけると、頬を赤らめて笑う一面も。

 

そんなある夜、Aさんから「今日は、申し訳ありませんでした」と電話がかかってきました。昼間、彼が用意したプレゼン資料について私が、「ここの間違いが多いから、よく見直してね」と注意した件でした。

 

しかし会話の途中で、突然母親が乱入。「勤務時間外に息子と電話するなんて、どういうつもり？」と怒鳴るのです。Aさんは無言。私は「いやいや、違うって……」とあきれて電話を切りました。

 

すると翌朝。なんとこの母親が会社に押しかけ、「息子は退職します」と言いだしたのです。

 

「あなた、息子を叱ったわね。あの子は『退職したい』って言いだせない子なの。私が代わりに手続きするから」

 

内心では、「母親が退職代行？ ありえないでしょ！」と私も反論すると―――――。

 

と、そのとき。それまでずっとうつむいていたAさんが、覚悟を決めたように声を挙げたのです。

 

「俺は会社を辞めない。その代わりに、あんたとは縁を切る」と。

 

彼は皆の前で暴露しました。「あんた、ここの会社のお偉いさんと不倫しているよな。俺をダシにしてしょっちゅう来社して……。証拠として動画も録ったよ」

 

真っ青になった母親はしどろもどろ。「お父さんには言わないで……」と涙ながらに懇願しますが、Aさんは冷たく言い放ちました。

 

「今さら何を。父さんには動画を送った。離婚するってさ。俺のことも今までずっと縛りつけて……。もうたくさんだ」

 

その後、夫に弁解するため慌てて家に戻った母親でしたが、結局離婚は回避できず。一方のAさんは見違えるほど明るくなり、今では部署のエースです。おまけに、かわいい彼女もできた様子。「お母さんがいなくなって、精神的に開放されたのね」と思わずにいられませんでした。

 

私にとっても、優秀な部下ができてうれしい限り。いずれは父親の会社を継ぐのかもしれませんが、それまでは一緒にやりがいのある仕事をしていければと思います。

 

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マザコンの言いなり息子かと思いきや、母親がとんでもない人物でした。最後は息子の逆転劇で、スッキリしましたね。母親の呪縛が解けて、これからも彼の成長に期待したいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。