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「私の?」高級レストランで無銭飲食を疑われた私。隣の席のカップルを見ると…まさかの事実が判明

私はアラサーの会社員です。付き合って2年の彼氏が誕生日を迎えたため、私たちは高級レストランで食事をすることに。奮発してスペシャルコースを予約したのですが……。

予約していた料理と違う!?

レストランに到着し、テーブルで料理を待つこと数分。「コースのお魚料理でございます」と、女性スタッフがお皿を運んできてくれたのですが、私は目を疑いました。というのも、予約していたのは一番高いスペシャルディナー。このコースの魚料理は伊勢海老を使ったものだったはずです。しかし、運ばれてきたのは伊勢海老ではなく、白身魚のグリルでした。

 

「このお料理、間違っていませんか? たしか伊勢海老だったかと……」と私は、スタッフに勇気を出して聞きました。しかし、スタッフは即座に否定。「いいえ、こちらで合っています」と言われてしまい……。仕方なく、私たちはそれを食べるしかありませんでした。

 

ちょうどそのとき、隣のテーブルから、男女の歓声が上がりました。

 

「すっげー、伊勢海老! 一番安いコースだったはずなのに豪勢~!」

 

「すごーい。最高のレストランだね!」

 

ケーキまで隣のテーブルへ

「一番安いコースで伊勢海老が出て、スペシャルコースでは伊勢海老は出ないの?」と首をかしげつつも、食事と会話を楽しんでいた私と彼。しかし、最後のデザートにさしかかったときに、事件は再び起こりました。

 

予約の際、私は彼にサプライズでバースデーケーキを追加。「もうすぐ運ばれてくる」と心待ちにしていたのですが……。例のスタッフがケーキをワゴンに乗せて近づいてきたかと思いきや、私たちのテーブルを素通りし、そのまま隣のテーブルに向かって行ったのです!

 

伊勢海老を堪能したカップルは「えっ、ケーキ付き!?」と満面の笑み。私は今度こそ、「それ、私たちのケーキ!」と思い、急いで席を立ちました。しかし、すでにそのケーキは切り分けられ、カップルは食べ始めてしまっていました。

 

「お客様、お会計がまだです!」

散々なディナーでしたが、食事はおいしかったですし、サプライズを知らない彼は終始満足げだったので「喜んでくれたのならいいか」という思いでした。そして彼がトイレに立ったときに、私は現金でお会計をし、領収書のために名前を伝えました。すると、「領収書は用意しておきますので、お帰りのときにレジにお申し付けください」と言われたのです。

 

その後、彼が席に戻ってきて、身支度を整えた私たちは帰ることに。私はすっかり領収書のことを忘れており、店をそのまま出ようとした瞬間、男性スタッフに「お客様、お会計がまだです!」と慌てて引き止められたのです。

 

私が「さっき払ったはずです」と説明していると、すぐ後ろで、先ほどのカップルの「ラッキー」という声が。その手には領収書のような紙があり、私の名前らしき文字が一瞬見えたのです。

 

「あっ、領収書をもらうんだった! その領収書、私のですよね? 名前を見せてください」と、カップルを引き止めました。

 

店長が出てきて…

「レ、レジでテーブル番号を言ったらこれを渡されたんだ!」と、慌てて立ち去ろうとするカップル。私は、予約したコースだけでなく、テーブル番号まで間違えられていたことに気づきました。ただ、レストラン側の落ち度だとしても、気づいていながら私の支払いを自分のものにしようとするなんて許せません。

 

「その領収書を見せていただけますか。宛名欄に私の名前が書いてあるはずなんですが」

 

すると、店長が駆け寄ってきて、私は事情を説明。店長からは、「私が把握していなかったとはいえ、大変申し訳ございません! 予約したコース料理は別の機会に無償でお出しさせてください」と言われました。

 

カップルたちはその後、大人しく食事代を支払っていました。

 

レストランをあとにした私たち。せっかくの誕生日が台無しになってしまいましたが、彼はにっこりと私に笑いかけてくれました。

 

「いろいろあったけれど、僕はうれしかったよ。今日のためにたくさん調べて、予約して。サプライズのケーキも考えていてくれたんだろう? 来年の誕生日も一緒に過ごそうね」

 

まさかのハプニングでしたが、彼が心やさしい男性ということが再確認できた出来事でした。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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