あっけなく振られた僕
僕はA子と順調に交際していると思っていました。ところがある日突然、「新しい彼氏ができたから別れて」と言われてしまったのです。
彼女によると、「結婚するならあなたみたいな貧乏人はイヤ。新しい彼氏は大企業勤めで、今度、都内にあるタワーマンションに引っ越すの!」とのこと。フリーランスのライターである僕は、あっけなく振られてしまいました。
A子とは結婚も考えていたためとてもショックを受けた僕ですが、仕事に打ち込み、3カ月後には彼女のことを忘れつつありました。そんなある日、僕は都内にあるBというタワマンを訪れることになったのです。
タワマンでA子にばったり!?
実は、僕の父親はBのオーナーで、高齢になってきたことから僕がオーナーを引き継ぐことになったのです。
そして、次期オーナーとしてマンション内を見学していると、なんとA子とその交際相手にばったり。A子が引っ越したタワマンとはBのことだったようです。
A子は「なんであなたみたいな貧乏人がこのマンションにいるのよ」と怪訝そうな顔。しかし、僕が父からオーナーを引き継ぐことを説明すると、A子の顔色が一気に変わりました。
「どうして先にそれを言ってくれなかったのよ!! オーナーになることを聞いていたら、別れなかったのに!!」
僕がA子にマンションのことを話していなかったのには理由があります。以前、付き合ってすぐの女性に父親がタワマンのオーナーだと話したところ、それ以降、僕の実家のお金をあてにするような言動が目につき、「お金目当てで僕と付き合っているのでは?」と嫌な思いをしたことがあったからです。そのため、A子には結婚が決まったら話そうと思っていました。
A子は新恋人そっちのけで、僕に対して「まだ別れて3カ月だし、私のこと好きなままだよね? やり直そうよ!」と発言。当然、新恋人は激怒しますが、A子は平然と「だって、あなたより元カレのほうがかっこいいもん。イケメンでお金もあるなら、復縁したいと思うのは当然でしょ?」と言い放ったのでした。
「復縁することは絶対にない」
A子と別れてから、彼女とよりを戻したいと思ったこともありましたが、この言葉を聞き僕は「彼女が僕を振ってくれてよかった」と心底思いました。
「きみは、お金や外見でしか人を好きになれない女性だったんだね。結婚したいと思ったこともあったけど、別れて正解だったよ」
「そんなこと言わないでよ。私が本当に好きなのはあなただから!」と必死で訴えるA子でしたが、僕は「きみと復縁することは絶対にない」と宣言。そそくさとマンションから出たのでした。
A子のその後は…
その後、いつの間にかA子の名前はマンションの居住者名簿から消えており、新恋人とは破局したよう。あれほどの暴言を吐いたのだから、当然のことでしょう。僕の元にはA子から「復縁したい」とのメッセージが何通かきていましたが、すべて無視し彼女の連絡先をブロックしました。
今回はひどい彼女に振り回されてしまった僕ですが、次こそは素敵な女性を見つけて結婚し、温かい家庭をつくりたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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