高校時代の苦い思い出
昔から内向的で、人付き合いが得意でなかった私。特に中学・高校時代はおしゃれにも興味がなく、クラスのリーダー的存在のB子とC子からは「地味子」と呼ばれていました。
そんなある日の休み時間、ひとりで本を読んでいると、学年1のイケメンと呼ばれるA男くんから突然声をかけられました。
「あっ! 僕もその本好きなんだよね」
私とA男くんは小説の話で盛り上がり、おすすめの本を貸し合うほどの仲に。
しかし、本を貸し合う様子をB子とC子に見られてしまい、2人は私に対して嫌がらせをしてくるように。
A男くんは私のことを心配してくれましたが、「A男くんに迷惑をかけるわけにはいかない!」と、私はA男くんと距離をとるしかありませんでした。
同窓会に参加してみると…
その後、高校を卒業した私は調理師の資格を取得。国内外のカフェで働いたのち、島に移住してカフェを開業したのです!
そんなある日、高校の同窓会の招待状が届きました。高校時代にいい思い出はほとんどありませんが、「同窓会でカフェを宣伝すれば、旅行ついでに来てくれる人がいるかも」と思いつき、顔を出してみることにしたのでした。
同窓会当日、会場に入ると、いきなりB子とC子に会ってしまいました。私の姿を見るなり2人は、「ぼっちのくせに同窓会に来るなんて笑える」「相変わらず地味だね〜」と言ってきます。
ただ、私はもう昔のように気弱ではありません。「あなたたちも相変わらず意地悪だね〜」と堂々と言い返し、B子とC子は「はぁ?」と激怒。
そのとき、「なんか盛り上がっているね?」とA男くんが現れたのです!
A男くんと私の現在の関係は!?
A男くんの登場により、B子とC子の態度は一変。「相変わらずイケメンだね!」と媚びを売る姿に、私はあきれてものも言えません。A男くんが「海外で仕事をしていたこともある」と言うと、2人は大袈裟なほどに「すご〜い」と言い、彼にボディタッチ。
ところが、A男くんは2人の手をはらい、私の肩に手を回したのです。
「もう帰ろうか。このままいても気分が悪くなるだけだから」
「ん!?」とB子とC子は訳がわからない様子。
「僕、彼女と婚約してるんだ。海外駐在中に、たまたま彼女と再会してね!」
実は、私は海外のカフェで働いているときにたまたまA男くんと再会し、交際をスタート。彼は会社を辞め執筆家になり、今は島で一緒に暮らしているのです。
B子とC子は「どういうことよ!?」「どうして地味子なんかと婚約したの!!」と悔しがりながら、その場から去っていきました。
同窓会に参加したことで、高校時代のトラウマを克服することができた私。これからもA男くんと一緒にカフェを経営しながら、のんびりと暮らしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!