厳しかった義両親がまさかの変貌
夫が幼いころ、義両親はとても厳しかったそうです。甘い物禁止。チョコレートなんかとんでもないという家庭だったそう。
そんな義母がある日、「孫はかわいがるだけ。しつけは親がするものよ」と笑いながら、たくさんの甘いお菓子を子どもたちに与えていました。それを見た私は、顔を引きつらせながら笑うしかありませんでした。
義実家では「おやつ祭り」が始まる
義実家に遊びに行くと、おやつの時間なんて関係なし。駄菓子が並び、子どもたちはとにかく食べること食べること。わが家のルールがあっという間に吹き飛ぶようです。
私が「そろそろ終わりにしようね」と子どもたちに声をかけても止まらず、義両親の手前、それ以上は言えず、帰り道、どっと疲れが出ることもありました。
夫のひと言で気持ちに変化が
ある日、意を決して夫にその気持ちを伝えて相談すると、「うちではちゃんとやってくれてるし、たまにはいいと思う」とひと言。張りつめていた心が、すっと軽くなった気がしました。私は自分の中の「ちゃんとやらなきゃ」に縛られ過ぎていたのかもしれません。
「わが家ではわが家のルールを守る。けれど、義実家では多少ゆるくても、そこで全部崩れるわけではないのでよしとする」。以前の自分を振り返るとその切り分けが、少しずつできるようになった気がします。
今では、義実家でおやつをたくさん食べる子どもたちを見ても、前ほど神経質にならずにすんでいます。義両親も子どもたちも楽しそう。それを見て、まあいいかと思えるようになった私。「完璧じゃなくても、自分たちのペースがあれば大丈夫」そんなふうに思えるようになったのは、小さな変化だけど大きな安心につながっています。
著者:岩下カナコ/40代女性/2015年生まれの娘、2017年生まれの息子、2019年生まれの双子の息子たち4児の母。育児に癒やされたり疲れたり、時には自己嫌悪したり。そんな日々を送っている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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