生理を「旗日」と呼ぶ父
私の父は古い言い回しが好きで、生理のことを「旗日」と呼ぶ人でした。由来は諸説あるようですが、旗日とはもともと祝日のことで、祝日に日本国旗を掲げる習慣があるそう。そして、その国旗が経血の付いたナプキンに似ているからとのこと。
父は私が生理で体調が悪いと、「旗日なんだから仕方がない!」「旗日なんだから無理をするなよ」と気づかってくれるのですが、高校生の私はなんとなくその言い方が嫌で、それとなく「普通に生理って言えばいいじゃん」と返していました。
私が怒ると…
そんなある日、またしても父が「今日は旗日か」と言ってきたため、私はついに怒りが爆発。「普通に生理って言って! 何回言えばわかるの!」とブチギレてしまったのです。
すると父は「女は旗日だとイライラして大変だな」「この言い方のどこが悪いんだよ」と反論し、親子喧嘩に発展。次第に私は悲しくなり、涙を流しながら「お願いだからやめて!」と言うと、父も「意地を張って悪かった」と謝ってくれたのでした。
その日以降、父が生理を旗日と言うことはなくなりました。私のために変わってくれた父に感謝するとともに、私自身も大切な人たちを傷つけないよう、言葉を選んで発言しようと感じた出来事でした。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子を持つ母。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!