怖いもの見たさの肝試しとも違い、心霊スポットを訪れる彼は妙に淡々とした様子。
そんな彼氏にうっすらと恐怖を感じながらも「やめよう」とは言い出せずにいましたが……。
彼氏に連れられ、いわく付きのトンネルを目指していると…?
彼の奇妙な習慣に付き合うのにも、慣れてきたはずだったのに……。
その日に訪れたスポットには尋常ではない空気が漂い、そこにいるだけで体が重くなるような、本能が拒否するような感覚を覚えるのでした。
地元ではそこそこに有名だという廃トンネルを目指していたところ、廃墟となった個人病院にたどり着いた2人……。建物の中からビッチリと目張りされているなんて、いかにもホラー映画のワンシーンのようで、想像するだけでもゾッとしますよね。
しかし、今は廃墟になった病院も、開業していた当時は患者さんが訪れ、患者さんのためにお医者さんや看護師さんが親身になって診療にあたっていたはず。本能的に怖いと感じてしまうのは無理もありませんが、そうした場所が一概に“心霊スポット”と扱われることに対しては、考えさせられる部分もあります。
一方で廃墟となった病院は、お化け屋敷のテーマとしても定番。その理由は病院という場所が人の生死に深くかかわり、病気と闘いながら必死に生きようとした人の気持ちが詰まった場所だからなのかもしれません。そう思えばこそ、やはり安易な心霊スポット扱いは控えたいものですね。
神谷もちさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。