浪費癖のある妻
中古で購入したマイホームのローンを払い終え、開放感でいっぱいの私。しかし、そんな私の心に重くのしかかるのは妻と娘の存在でした……。
妻には浪費癖があり、昔から私が家計を管理して生活費とお小遣いを渡すようにしていました。それでも足りないときは妻がおねだりをしてくるのです。
ある日、テレビでテーマパークを特集している番組が放送されていました。それを見た妻と娘は、遠慮することもなく私にお金の無心。「テーマパークに行くから、今すぐ10枚ちょうだい」と言うのです。
10枚とは1万円を10枚、つまり10万円ほしいということ。
私がそんなお金はないと言うと、「ケチ臭いわね! 妻と娘も幸せにできないなんて」とブーイング。その後も「薄給のケチ男」「妻と娘を愛しているなら、10万くらい出しなさいよ」と言われ続け、私は自分の昼食代や交際費を抑えてそのお金を捻出したのです。
身に覚えのないカード利用が…
ある日私が残業していると、クレジットカード会社から「カード利用のお知らせ」の連絡がありました。どうやら私のカードでテーマパークのチケットが4枚購入されており、宿泊予約まで入っていたようでした。
テーマパークといえば、妻と娘。妻が勝手にカードを使ったのかもしれないと考えた私は、心の底から暗い気持ちになりました。しかも「なぜ4枚?」と……。
その日の午後、ずっと無言で仕事をしていた私に声をかけてきたのは部下のA子さん。A子さんは私の話を聞いて、「それは……。何か裏があるかもしれないですよ」と言いました。
私はもう、諦めの境地に達しました。どんな真実が出てきても怖くない、むしろちゃんと知りたい。そう思い、A子の知り合いだという探偵に依頼して、妻と娘のことを調べてみることに。そして、例のカードは解約しておいたのです。
「20万円渡しなさい!」
仕事を終えて帰宅した私を待っていたのは、「何でカードが使えなくなっているのよ!」と怒る妻と娘でした。
思った通り、カードを不正利用しようとしていたのはこの2人。解約されてしまったために、今度は現金で20万円用意するように言ってきたのです。
私が、「もう本当にそんなお金はない!」と抵抗すると、妻は「私は家事も育児もしているのよ!」と逆ギレ。……しかし娘はもう23歳。育児などという年齢ではありません。
その娘ときたら、定職にもつかず、単発バイトをしているだけで完全にニート状態です。私は大きなため息をついて2人に宣言しました。
「良い機会だから言っておくけど。俺、今の会社を辞めようと考えているんだ」
というのも、会社の経営が傾いていたので早期退職を考えていたのです。
退職後の生活は…
私が早期退職の話をすると、2人は金切り声で怒鳴り始めました。「無職になるならあんたは不要!」と言われ、さらに力ずくで私を家から追い出したのです。ヒステリーに陥った2人を前に、私は脱力。しばらくビジネスホテルで生活せざるを得なくなりました。
その後、家を妻たちに渡し、預貯金は私が受け取る形で離婚が成立。会社員生活とともに夫婦生活にもピリオドを打ちました。
こうして離婚から3年後……。新居から出かけようとしていた私は、偶然にも元妻と娘と遭遇しました。2人は、私がたった今出てきたタワーマンションを見て驚いているようでした。
「しがない会社員の早期退職者が、こんな場所に住んでいるの? おかしいじゃない!」と言うのです。
実は私は、退職後にあの後輩のA子と会社を起業し、あれよあれよと言う間に成功。しがない会社員時代よりも良い生活ができていました。それを知った娘は、いきなり猫なで声に。懲りることなく、お金をねだってきたのです。
お札を渡す義理はない!
以前クレジットカードの不正利用の疑いがきっかけで、妻たちのお金の用途を調べた私。テーマパークのチケットが4枚購入されていたのも、妻と娘のお気に入りのホストを連れて、4人でテーマパークに行く予定だったからでした。
離婚後、2人は家を売ってまでホストに貢いでおり、だんだんと歯止めが効かなくなってしまったのだとか。しかし私にはもう関係ありません。その後一切2人との連絡を絶ったからです。
私は、とんでもないことになる前に離婚してよかったと、むしろ追い出されたことに感謝していました。あのことがあったから、早期退職と起業への踏ん切りもついたのです。
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自分で働くこともなく夫のお金で遊びまくっていた妻。それに甘んじてきた娘。その用途も不誠実なものでした。つらい気持ちも味わったとは思いますが、2人と決別して結果オーライだったのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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