プロバンス風とはなんぞや!?
こんな時に頼りになるのは、やっぱり料理愛好家・平野レミさん。NHK『平野レミの早わざレシピ!』で、聞いたこともないレシピ「なすのプロバンス焼き」を披露されていました。
調べてみると、プロバンスとはフランスの南にある自然豊かな地域のこと。プロバンス料理は、ハーブやオリーブ油、新鮮な野菜などをふんだんに使った料理のことらしいです。
なんだか料理のハードルが高そうで、いつもなら絶対に手を出さないところですが、料理初心者とズボラの味方である平野レミさんのレシピなら簡単なはず!2度と使わないであろう材料も出てこないはず!
ドキドキしながらチャレンジしてみます。
平野レミさん「なすのプロバンス焼き」のレシピ
材料(2人分)
・なす…大1本(正味150g)
・塩…少々
・天ぷら粉…適量
・オリーブ油…適量
【A】
・天ぷら粉…60g
・水…60ml
【ヨーグルトソース】
・プレーンヨーグルト(水けをきる)…大さじ2
・マヨネーズ…大さじ2
・ハーブ塩…小さじ1/2
・黒こしょう…少々
【B】
・ベビーリーフ…適量
・クレソン…適量
・ルッコラ…適量
・ミニトマト(四つ割り)…適量
・粉チーズ…適量
・クリームチーズ(ちぎる)…適量
ハーブ系は、スーパーに売っている「ベビーリーフMIX」で代用。130円ほどで買えたので、記載されているハーブを全種類揃えるより、ずっと安く済みました。
また、なすは小ぶりだったため2本使いました。
作り方①なすの下準備をする
なすはヘタを取り、縦に1本、下の部分(なすの底)には十字に切れ目を入れます。
この時は「何のために……?」と迷いましたが、次の工程のために必要な作業でした。思いっきり1〜1.5cmくらいの深さに切りましょう。
切り目が浅すぎると、のちにきれいな形にならない可能性があります。
切り終えたらラップをし、電子レンジ(600W)で1分30秒温めます。
作り方②鍋の底で潰す
なすを取り出し、上から鍋などで押しつけて平らにして塩を振ります。
私はなすの上にアルミホイルをおき、その上からフライパンで押しつけましたが、初めての経験でなんだかドキドキしました。
勇気がなくて控えめに押したのでなかなか潰れず……。思いっきり押して大丈夫そうです。
ぺったんこになりました。なすにしっかり切れ目を入れておくときれいに広がりますよ。私は浅かったようで、ちょっとべちゃっとなってしまいました。
作り方③天ぷら衣を作る
【A】の材料を混ぜ合わせます。かためで心配になるかもしれませんが、大丈夫。合っています。
作り方④なすに衣をつける
まず、なすに天ぷら粉をまぶし、③をつけます。
衣がかためなことと、なすが薄くてやわらかいことで、ちぎれそうになり一瞬焦りました。
が、私の心の中の平野レミさんが「ちぎれてもどうせ口に入れたら同じなんだから大丈夫よ〜!」と微笑んでくれたので、平常心を取り戻せました。
衣がかたいおかげで、少量でもしっかりなすにつきましたよ。
作り方⑤揚げる
オリーブ油で揚げ焼きにします。
また、すでに電子レンジで加熱しているため、火を使う時間が短くて済むのもこの季節は嬉しいですね。
良い色になったらフライパンから取り出しましょう。
作り方⑥ヨーグルトソースを作る
作るといっても【ヨーグルトソース】の材料を全て混ぜるだけなので、ほんの数秒で完成しますよ。
作り方⑦盛り付ける
⑤を器に盛り、⑥ヨーグルトソースをかけ、【B】を散らせば出来上がり!ソースを最後にかけてしまうと、ハーブが沈んでしまうので、間違えないようご注意くださいね。
【実食】これがプロバンスの味……!
この料理に出会うまで「プロバンス」を知りませんでしたが、このオシャレさ……プロバンスっぽい!
調理工程を振り返ると、揚げ焼きはあるものの決して複雑な作業はなく、特別な食材も使わず、作業時間もゆっくり作って30分以内でした。
それでこんなに素敵な一皿が完成するなんて「オシャレな料理=手間も時間もかかる」という料理の概念が崩れます。
あまりに美しいので、いざ食べるときも崩すのがもったいなくて、なかなかフォークを入れられませんでした。
意を決して食べると、味までオシャレ〜!シャキシャキのハーブたち、ほんのりオリーブ香るサクサクとろとろのなす、酸味は効きつつまろやかなソースと、口の中に広がるハーブ塩の味わい……。
こんなに簡単なレシピでこんなに凝った味の料理が完成するなんて感激です。
おうちごはんの時はいつもテレビを見ながら猫背で食べているのですが、素敵な料理につられて背筋がスッと伸びます。ワイドショーではなく、クラシック音楽でも聴きたい気分になりました。
誰かに披露したくなるとっておきのレシピ
野菜をたっぷり摂れるのも魅力で、うちのなす料理のレギュラーメニューとなりました。家でカフェ気分を味わいたい方にもピッタリ。ぜひ作ってみてください。