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20年ぶりに運転する私を講習へ行かせてくれない夫「金の無駄だ」子どもも乗せるのに…義父に言ったら

夫の転勤で都市部から地方に引っ越してきた私は、以前は電車に乗ればどこへでも行けたので、免許を取って以来ほとんど運転したことがありませんでした。

20年のブランクがあるので、教習所のペーパードライバー講習に行きたいと夫に相談したのですが……。

 

教習所に行くのはお金の無駄…?

夫の転勤に伴い、4歳の息子と1歳の娘と一緒に都市部から夫の地元である地方に引っ越してきた私。もともと住んでいた家は駅から近く、複数の鉄道会社が乗り入れており、車なしでどこへでも行ける環境でした。そのため運転免許を取得して以来、約20年間運転はしていなかったのです。

 

しかし、地方での移動には車が必須……。私は、運転できるようになろうと思い、練習を始めました。夫に教習所のペーパードライバー講習に行きたいと相談したところ「そんなお金をかけなくても、俺が教えてあげるよ」と言うので、お願いすることに。

 

 

しかし、夫の教え方はある程度運転ができることを前提にしたもので、運転中に突然「次は右~」と助手席から簡単な指示が飛ぶのです。次の信号を右に曲がるのか、今すぐ右車線に入ればいいのか、目的地までの土地勘がない私にはわかりません。私は夫の指示が雑なものに感じ、だんだんと教えてもらうのが嫌になってきました。

 

ただ、何度ペーパードライバー講習に行きたいと言っても「お金の無駄」と言って行かせてくれません。小さな子どもがいるのに、夫の協力がないとどこにも出かけることができず、しぶしぶ夫から教えてもらいながら頑張るしかありませんでした。

 

しかしそんなある日、もう2度と運転なんかしたくない! と思う出来事が起こります。運転の練習がてら家族でスーパーに買い物に出かけたときのことです。駐車場から出るときに、縁石に車のサイド部分を擦ってしまったのです。「ガガガ」と音が鳴り響き、私はとても焦りました。「ごめん、擦っちゃった……」と謝る私に、夫は「あーあ、修理代30万円くらいかなぁ。自分で払ってよ?」と冷たく言い放ったのです。見知らぬ土地で自分なりに努力しているのに、夫の言葉に「なんて思いやりがないんだ」と腹が立ち「もう絶対運転はしない!」と宣言しました。

 

 

後日、近所に住む夫の実家に遊びに行ったときのことです。義両親から車の運転は順調かと尋ねられたので、私はスーパーでの出来事を義両親に話し「また擦って修理代がかかるといけないので、もう運転はしないんです」と夫の前で伝えました。すると突然義父が激怒。どうやら夫は若いころに何度も実家の車を擦ったりへこませたりし、そのたびに義両親がお金を出して車を修理していたらしいのです。

 

「お前もさんざん家の車を壊してきただろう! 自分の奥さんが一生懸命慣れない場所での生活になじもうとしているんだから、もっとフォローしろ!」と一喝。夫はバツが悪そうに「そういえばそうだったな。ごめん」と謝っていました。その後、「一生懸命頑張ってくれていたのに悪かった」と反省してくれ、私は教習所のペーパードライバー講習に通うことになったのでした。

 

毎日運転する夫は、できない人の目線がわからず、自分ではていねいに教えているつもりだったようです。一方で私は夫の教え方を「雑」と決めつけ、どう教えてほしいかを伝えていなかったことを反省。お互いに相手の目線に立って物事を捉える大切さを痛感した出来事でした。

 

著者:竹内美月/30代・ライター。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな毎日を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。

 

作画:yoichigo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

 

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