「夏はアイスで体を冷やしてます」これってどうなの?
結論からいうと、適量を楽しむ分には全然アリ!食べると汗がスーッと引いて、暑さでぐったりした体がリフレッシュしますよね。
ただ、実際に体温が下がるわけではなく、口や胃のあたりがちょっと冷えるだけ。“ひんやり感”はあくまで一時的な反応なんです。
最近は熱中症対策として「アイススラリー」が話題になっていますが、普通のアイスとどう違うのか気になりませんか?
アイススラリーは、細かい氷の粒が入ったシャーベット状の飲料のこと。細かい氷が体の中に広がって、溶けるときに熱を奪ってくれます。
一方、アイスは氷の粒が入っていないので、体温を下げる効果はイマイチ。そのため暑さ対策としてではなく、おやつとして楽しむのがおすすめです。
食べすぎ注意!気をつけたい2つのポイント
ほどよく楽しむ分には問題ありませんが、食べすぎると体に負担がかかることも。ここでは、気をつけたいポイントを2つお伝えします。
糖分・脂肪分で体重増加!
一般的にアイスクリームやアイスミルクなどには脂肪分や糖分がたっぷり。氷菓は脂肪分は少ないものの、糖分が高いものも。
これらがおいしさの秘訣でもあるのですが、いつもの食事にプラスしてたくさん食べると、1日に必要なカロリーをオーバーしてしまいます。
特に濃厚なタイプを毎日食べ続けると、太りやすくなるので要注意!
最近はスーパーやコンビニで低糖質・低カロリーな商品が売られているので、ダイエット中の方はそういったものを選ぶのがおすすめです。
冷たい食べ物で夏バテに!
暑いからといってアイスをたくさん食べると、夏バテになることも。冷たい食べ物を食べすぎると、血流が悪くなり胃腸の動きも弱まります。
すると、栄養をうまく吸収できなくなったり、食欲が落ちたりしてしまうんです。栄養が吸収できないとエネルギーが作れないので、疲れやダルさの原因に。
疲労や食欲不振、頭痛、めまいなど夏バテの症状が続くときは、冷たいものを控えて体を温めましょう。
ズバリ!1日何個まで食べてOK?
1日にどれくらい食べていいのか気になりますよね。健康のためには、おやつのカロリーは200kcal程度が良いとされています。
まずは、いろいろなアイスのカロリーを見てみましょう。
知っておきたい!アイスのカロリー早見表
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、代表的なアイスのカロリーは以下の通りです。
◆アイスの種類:カロリー(100gあたり)
アイスクリーム(普通脂肪):約178kcal
アイスミルク:約167kcal
ラクトアイス(普通脂肪):約217kcal
シャーベット:約120kcal
※実際の商品によって差があります。
ガリガリ君はどれくらい?
たとえば人気の「ガリガリ君 ソーダ」は 1本(110ml)で約66kcal。
カロリーだけを見ると「ガリガリ君は3本食べられるでしょうが!」と思う人もいるかもしれません。
ただ、ガリガリ君に限らずアイスは糖分が多いので、3本も食べると血糖値が急激に上下して体がダルくなったり、集中力が低下したりすることも……。
そのため「アイスは1日1個まで」とルールを決めて楽しむのがおすすめです。
いつ食べるのがベスト?
同じアイスでも、食べる時間で太りやすさが変わるって知っていますか?
実は私たちの体は、体内時計によって脂肪をためやすい時間とそうでない時間があります。
“脂肪をためこむスイッチ”がオフになっているのは午後3時頃。昔からよくいわれている「3時のおやつ」にはちゃんと理由があったんです。
罪悪感なし!アイス代わりの冷凍フルーツ
「どうしてもアイスが食べたい、でもカロリーが気になる!」。そんなときは、冷凍フルーツを“アイス代わり”にするのもおすすめ。
カロリーが低く、食物繊維やビタミンなど、ダイエットに必要な栄養素がギュッと詰まっています。
凍らせても栄養価や味がほとんど変わらないフルーツは、ブルーベリー、キウイ、バナナ。
とくにブルーベリーは、凍らせることで皮の細胞が壊れて栄養をより吸収しやすくなります。
シャーベット感覚でそのまま食べたり、ヨーグルトにトッピングしたり、スムージーにしたり、いろんな方法で楽しめますよ。
適量のアイスで暑い夏を乗り切ろう!
がんばった自分に贈るアイスは、最高のご褒美。食べすぎにだけ気をつければ、罪悪感なく楽しんでOKです。
1日1個を目安にほどほどに取り入れて、地獄の猛暑を乗り切りましょう!