どうしても人に言いにくいことはひとりで抱え込んでしまうものですよね。おそらく妊娠を経験した方なら誰もが持つ疑問や不安、心配ごとについて、赤裸々に私の体験談を紹介します。
産後に私が思っていたこと
まずは産後、私がセックスに関係することで悩んでいたことをお話ししたいと思います。すごくたくさんの不安があったのは今でも覚えています。
たとえば「産後セックスは痛そうで怖い」「おなかがまだ産前の状態に戻り切っていなくて恥ずかしい」など。なにより、子どもを産んだ腟で夫を満足させられるのか? ということや、「物足りない、出産前のほうがいい」なんて言われたらどうしようと本気で悩んでいました。
誰にも相談できない、恥ずかしい
私の場合、ママ友がほとんどいなかったこともあり、相談できる友達はいませんでした。唯一話せるとしたら実の母。でも、母とセックスについての話なんて、とてもじゃないけれど聞けないし、相談なんてできない! とひたすらひとりで悩みを抱えていました。
時には「私はもう女性になんて戻れないんだ。もう母親なんだもんね。自分は女性ではなく、母親という別の生き物なんだ」と気持ちを紛らわそうと必死になったこともありました。
ひとりで抱えていても解決できない
ひとりで抱えれば抱えるほど、人には相談しにくくなります。そんな私を救ったのは夫の存在でした。愛する人と暮らしていればどうしても自分も求めたくなるときがあります。そのときに思い切って、すべての不安を打ち明けました。
恥ずかしいという気持ちと話せたという安心感から、涙が自然に流れたのを今でも覚えています。そして、夫がかけてくれた言葉以上に、「私の気持ちを受け止めてくれている」という安心感がどれだけ大切か気付かされました。
ひとりで抱え込まずに思い切って夫に打ち明けること。自分の正直な気持ちを受け止めてもらえる安心感を感じることができ、私は救われました。
著者:一色さあき
子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。