「1時間10分」はどちらでしょうか?
次のうちのどちらか、当ててください!
① 1時間強
② 1時間弱
案外迷ってしまう人も多いのでは?
果たして正解は…
正解は、① 1時間強です!
「1時間ちょっとだから、1時間弱じゃないの!?」と思った方、残念ながら間違いです。
実は、この「強」「弱」の使い分けにはルールがあります。
強: 数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し多いことを表す。
弱: 数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し少ないことを表す。
出典:小学館「デジタル大辞泉」
つまり、「1時間10分」は1時間を少し超えているので「1時間強」が正解になります。
Xを中心に度々議論になるこの問題。毎回、「間違って覚えてた!」という人が続出しているようです。
では「震度5弱」って「震度4」?
「強」「弱」の話が出たところで、地震の震度についてもチェック!上記の「強」「弱」のルールにもとづくと、「震度5弱」は震度5よりも少し少ないから「震度4」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、震度については「震度5弱」という階級になるので、「震度4」ではありません!震度5弱は、震度4より上で震度5強より下の独立した階級です。
【震度階級と人の体感】
・震度0:人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
・震度1:屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
・震度2:屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。
・震度3:屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
・震度4:ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます
・震度5弱:大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
・震度5強:大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
・震度6弱:立っていることが困難になる。
・震度6強・震度7:立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
「震度5弱 = 震度4」ではなく、「震度5弱 = 震度5のうち比較的軽い方」が正解です。時間の「強」「弱」と地震の「強」「弱」では使い方が少し違うので、注意が必要ですね。
果たして正解できたでしょうか。次回のクイズをお楽しみに!
りんごのイラスト/タワシ