夫の話は「会話」じゃなく「ひとりごと」
夫と私は結婚して3年。専業主婦として2歳の息子の育児に追われる毎日の中で、夫との会話に不満を持つようになりました。仕事から帰ると、ソファに座りながら「今日会社でこんなことがあって……」と話し始める夫。私は夕飯の支度をしながら「そうなんだ」「大変だったね」とあいづちを打ちます。そして一通り夫の話を聞いてから「今日長男がね……」と私は話し始めるのですが、夫は「へー」と気のない返事をしながらテレビをつけたり、ビールを取りに行ったりしてしまうのです。
私が話しかけている間も、時折テレビの内容にケラケラと笑い、私が途中で「どう思う?」と問いかけると「え? 何が?」と案の定、話していた内容は聞いていません。夫は自分が話している間も私の顔を見ることはなく、いつも自分の話したいことだけを話して終わり。そんな日常が何度も繰り返され、私は話をちゃんと聞いてもらえていないことに、不満が溜まっていきました。
ある夜、同じように私の話を聞かずにほかのことをしようとする夫に、「ねえ、私の話、聞いてないよね? 最近全然会話できてないよ」と言ってしまいました。夫は少し驚いたように「え? 会話してるじゃん。毎日話す時間作ってるでしょ?」と言います。私は「自分の話したいことを話してるだけで、私は会話してるとは思ってないよ」と伝えるのですが、夫は「仕事から疲れて帰ってきて話す時間作ってるのにさ。これ以上何をしろっていうの?」と言いました。どうやら私の「会話ができていない」という言葉の意味を夫は理解できていない様子。私は悲しくなって、その日はそのまま寝室にこもりました。
翌日、子どもに不機嫌な顔を見せたくなかった私は何事もなかったかのように過ごしていましたが、仕事から帰ってきた夫が「昨日はごめん!」と突然謝ってきました。「会社で昨日のことを同僚に話したんだけど、『それは会話とは言わないよ』って言われて……」と言う夫。詳しく聞くと、その同僚の方はパートナーと同じようなことでけんかしたのだとか。「そのときに『相手の顔を見ずに自分の話したいことだけ話すって、ひとりごとといっしょだよ』って言われたんだって。俺のしてることもそうなんだって思った」と反省した様子で話します。
続けて「会話してるつもりだったけど、ちゃんと顔を見て話を聞いてなかった。自分のことばっかりで……。もっと話を聞くこともしないといけなかったのに、今まで本当にごめん」と言ってくれました。私は「ちゃんと向き合って会話する時間がほしいと思ってた。私の話は適当に聞き流されている気がして寂しかった」と気持ちを伝えました。それからは忙しい中でも、意識して夫婦や家族で会話する時間を作るようになりました。
夫は「会話」しているつもりで悪気はなかったものの、私は寂しさを感じていました。今回は同僚の方のおかげで解決しましたが、これからは自分から具体的に不満を伝え、気持ちをすり合わせて、よい夫婦関係を築いていきたいと思います。
著者:岡本奈々/30代・主婦。2歳の元気な男の子を育てる専業主婦。夫婦関係の悩みを感じながらも、家族との時間を大切にしている。趣味は料理で、子どもと楽しめる簡単レシピを考えるのが大好き。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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