分娩中に私のそばで寝る夫
次女を出産して8年の月日が経ち、3人目となる長男を妊娠。ひどいつわりに悩まされながらも、夫のサポートのおかげで乗り越えることができました。「これだったら、久々の出産も安心して臨めるな」と期待していましたが……。
いざ出産の日。予定日を過ぎても生まれる様子がないので、計画入院することに。思い返せば、上の2人の娘は分娩時間がとても早く、夫の立ち合いが間に合ったことはありません。そのため私は「今度こそは夫婦揃って赤ちゃんの誕生を迎えたい!」と思っていたのです。
しかし、出産当日、朝6時ごろからの入院だったためか、お昼を済ませたあたりから猛烈な眠気が夫を襲います。そのころ私はすでに分娩台の上で、陣痛の間隔が3分を切り、子宮口はもうすぐ全開大。出産のクライマックスを迎えようとしているところで、夫は今にも目が閉じそうになっているのです! そしてついに、夫は「生まれそうになったら声かけて。俺ちょっと寝るわ……」と、ありえないひと言を放ち、分娩台のそばにあるソファに寝転がる始末。その言動に陣痛の苦しみの中、「私は命がけで陣痛に耐えてるのに!」と、激しい怒りがこみ上げてきました。
しかし、猛烈な痛みの中、夫を引き留めたり怒ったりする余裕はなく、途中からは「むしろウトウトする夫が視界に入るほうが嫌かも」と思ったので、結局生まれるギリギリまでひとりで痛みに耐えました。息子が誕生する直前に側にいた助産師さんが慌てて夫を起こしてくれたので、なんとか出産の瞬間に立ち合うことはできましたが……。本当は、夫婦で陣痛から出産までをいっしょに乗り越えて、息子の誕生の喜びをもっと2人で分かち合いたかったのに、夫の言動ですべてが台無しになった気分です。
悲しみに暮れていると、様子を見ていた助産師さんが「パパさんはもうしっかり寝ただろうから、産後は奥さんを寝かせてあげないとね。パパさん、赤ちゃんのお世話頑張って!」と夫にズバリッ! 私は痛みで時間はわかりませんでしたが、助産師さんいわく夫は2時間しっかり寝息を立てて寝ていたそうです。笑顔でいながらも、怒りを含ませた目をしていた助産師さんに、夫はタジタジ……。
私には「奥さんひとりでよく頑張りましたね! ゆっくり休んでね。パパには釘を刺しておいたから」と夫にも聞こえる声で話してくれました。助産師さんのおかげで心が救われ、とてもスカッとしたのです。
それ以降、夫は日中のお世話だけでなく夜間の育児用ミルクなど、上の子たちのとき以上に積極的に取り組んでくれているので、今では出産時の夫の言動は笑い話になりました。助産師さんの的確なひと言がなければ、私はずっとこのことを根に持ち、悲しい気持ちばかりが残ってしまっていたかもしれません。
出産は「陣痛の痛みに耐えられるか」「無事に子どもを生めるか」など、不安がつきもの。それなのに呑気に「寝るから起こして」なんて言ってきた夫には本当に腹が立ったので、あのとき夫にはっきり物申してくれた助産師さんには感謝しています。眠気に勝てないのもわかりますが、夫にはもっと状況を考えてほしかったです……。
出産も育児も、母親ひとりではなく夫婦で乗り越えるものだと思っていたので、出産のときに夫にどんなことをしてほしいのか、私ももっと具体的に伝えておけばよかったかもしれないと反省……。もう終わったことなので、気持ちを切り替えて、これからの育児は具体的にしてほしいことを伝えながら、たくさん夫を頼っていきたいと思っています。
著者:村沢ゆな/30代・ライター。14歳と12歳のおませな娘たちと、3歳の甘えん坊な息子を育てるママ。毎日の育児にドタバタしながらも、家族に内緒で優雅なカフェランチを満喫するのが趣味。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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