沙織が産休に入った途端、守は「出産したら仕事をやめてほしい」と突然言い出します。守は、職場の同僚2人が沙織の悪口を言い、沙織を陥れようと企んでいると告げます。はじめは信じられなかった沙織ですが、産休後、同僚からの連絡が一切途絶えたことで守の言葉を信じ、退職を決意。
その後、無事に男の子・晴人を出産。守は意味深な笑みを浮かべ、「これで条件がそろった」とつぶやき、退院後には完璧な専業主婦になるための家事リストを沙織に手渡しました。そして、守は沙織へのサプライズとして、沙織のクローゼットを新しい白い服でいっぱいにしていました。もともとあった沙織の服は処分してしまったのです。「理想の母親であるべきだ」という持論を押し付けてくる守に、沙織は不気味な違和感を覚えるのでした。
さらに、ある日の夜、沙織が晴人にミルクをあげようとすると、守は突然腕を掴んで制止し、「母親は母乳で育てるもの」と根拠のない主張をし始めます。沙織は渋々従うことに。すると守は「俺も、飲みたいな」とぼそっとつぶやき、授乳中の沙織にゆっくりと手を近づけてくるのでした。
沙織は恐怖でおののきました。するとその表情を見た守は――!?
膨らんでいく夫への違和感
授乳中に守から「俺も飲みたい」と告げられ、沙織は恐怖に凍りつきました。しかし守はそんな沙織の表情を見て我に返ったのか、すぐに「冗談だよ」と笑って取り繕います。沙織は笑顔を作りながらも、心はざわついていました。
やがて月日が流れ、息子の晴人は6カ月に。守は「家を買うため」と共同口座を提案し、沙織の300万円の貯金を移すよう勧めます。守が主導して口座を管理すると言い出したことで、沙織は「自由に使えるお金がなくなる」と不安に……。少しでも手元に残したいと考えたものの、守に「生活に必要なお金は全部渡す」と言われたこと、また、守の貯金は500万と沙織よりも多くあることから、結局断りきることができませんでした。
「将来のためだもんね……」
そう、自分に言い聞かせました。
その矢先、スマホに届いた通知に沙織は、はっと息をのみました。
◇ ◇ ◇
夫婦で共同の口座にするという守の行動は、一見すると”家族のため”。しかし、「わかった」と応じたものの、手元に少しはお金を残しておきたかったというモヤモヤは、本当は納得していないという自分の心の声なのではないでしょうか。夫婦だからこそ、自分の気持ちに正直に向かい、本音で話し合うことが大切なのかもしれませんね。