沙織が産休に入った途端、守は「出産したら仕事をやめてほしい」と突然言い出します。守は、職場の同僚2人が沙織の悪口を言い、沙織を陥れようと企んでいると告げます。はじめは信じられなかった沙織ですが、産休後、同僚からの連絡が一切途絶えたことで守の言葉を信じ、退職することに。
その後、無事に男の子・晴人を出産。守は、完璧な専業主婦になるための家事リストを沙織に手渡しました。そして、守は沙織へのサプライズとして、新しい白い服をプレゼント。ただ、もともとあった沙織の服は処分されていたため、沙織は動揺します。「理想の母親であるべきだ」という持論を押し付けてくる守に、沙織は不気味な違和感を覚えるのでした。
さらに、「母親は母乳で育てるもの」と根拠のない主張をし始めたり、「俺も、飲みたいな」とぼそっとつぶやいたりと、沙織の感じていた違和感は次第に増していくのでした。
そんなとき、大学の友人たちからお茶のお誘いを受けた沙織。浮かれた沙織は嬉しそうに守に伝えたのですが――?
お出かけの予定を伝えたときの夫の反応
大学時代の友人、明子と凛から、今週の土曜日にお茶のお誘いを受けた沙織。赤ちゃんの晴人にも会いたいと言ってくれました。舞い上がり、さっそく守に行くことを伝えます。
すると「友だちに会うのはいいと思う」と表向きは許可しつつ、「赤ちゃんを連れ回すことになる」「友だちは晴人のことを気にしてくれないの?」などと難色を示しました守。
沙織が、友人たちが赤ちゃん連れにやさしいお店を探してくれてることを伝えると、ようやく「それならいいかも」と守は笑顔になりました。
その直後、守に1本の電話が鳴りました。席を外して戻ってきた守は「土曜日に母さんが家に来るって。たまたま予定が空いたから、孫の顔を見たいそうだよ」と告げ、「日程変更は無理だった」と続けました。
沙織はがっかりしつつも、義母が晴人に会いにくるなら仕方がないと、友人たちとの約束を諦めました。
そんな沙織を見て、気遣いの言葉をかけた守。そのときふと、沙織は「さっきの電話……」と妙な引っかかりを覚えるのでした。
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赤ちゃんのお世話で毎日いっぱいのママにとって、外の予定はとても大切。それが急に消えると、気持ちまで沈んでしまいますよね。次の機会をどう作るか、夫婦で一緒に考えられると心が軽くなるかもしれません。小さな楽しみを守れるように、歩み寄れる関係を築きたいですね。