会合中に襲った異常なかゆみと発疹
町内の自治会の幹事役が回ってきたときのこと。仕事と母の介護に追われ、毎日が慌ただしく過ぎていました。そんな中、どうにも気が重い自治会の会合に向かいました。集会所のソファに腰掛け、書類を読み上げていると――
「えー……(あれ? なんだかおなかがかゆい。ポリポリ)町内のアンテナ費用につきましては……(ちょっと待って、かゆみが強い! もしかしてダニ? ポリポリ)」
会合中ずっとおなかをかきながら、どんどん広がる強いかゆみに戸惑いました。これは普通じゃないと、衣類をまくっておなかを見てみると――
「え!? 何これ!」
突然の私の声に、役員の方々の視線が一斉に集まりました。私のおなかには赤い発疹が広がっていて、帯状疱疹(体にピリピリとした痛みが走り、その数日後、痛みがある場所に水ぶくれなどを伴う発疹が帯状に現れる病気)ではないかと思うほど。
周囲からも「うわ、ヘルペスだよ」「帯状疱疹じゃない?」「大変だよ、それ! 痛くないの? 早く病院に行きな!」と心配の声が飛び交いました。
病院で判明した病気の真相
数年前、帯状疱疹で苦しんだ知人のことを思い出し、私も慌てて病院へ。デイサービスのお迎えや母の世話のことが頭をよぎり、気が気ではありません。
診察室で医師におなかを見せると、ひと言。
「今日、毛虫に触りませんでしたか? 毛虫皮膚炎(毛虫の毒針毛や毒棘が皮膚に付着し、強いかゆみや赤い発疹を引き起こす病気)ですね」
「えっ!……毛虫……!?」
その瞬間、今朝の光景が頭をよぎりました。大通りを横断しようとする毛虫の大群を見かけ、思わず落ち葉でせっせと路肩に誘導していた私。なんとも間抜けで、脱力してしまいました。
予想外の出来事がくれたこと
おなかに広がった赤い発疹は、帯状疱疹そっくりでしたが、強いかゆみだけで痛みはありませんでした。「痛みのない帯状疱疹もある」と聞いていたので病院に行ったのは正解だったと思いました。毛虫皮膚炎も、治るまでに時間がかかりました。
まとめ
毛虫皮膚炎になったことで、自治会の仕事も少しお休みをいただき、リラックスする時間を作れました。それにより、自分自身の慌ただしさを振り返る良い機会になりました。思いがけないことでしたが、今では少し笑って話せる出来事です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:高田るる/40代女性・パート
イラスト/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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