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「むにゅ」日に日に大きくなる指の関節にできたしこり。皮膚が破れて出てきた意外なものとは

学生時代の部活中、人差し指の関節に現れた謎のしこり。日に日に大きくなり、ある日突然、想像もしなかった形で中身があふれ出しました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師窪田 徹矢 先生
くぼたクリニック松戸五香院長

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
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キャッチボール中に始まった違和感

私は学生のころ、ソフトボール部に入部していました。ある日、左手にグローブをはめてキャッチボールをしていたとき、少し痛みを感じました。その痛みは日ごとに強くなり、人差し指の関節にしこりのようなものができて、少しずつ大きくなっていきました。

 

皮膚が破れ、現れた意外な中身

「だいぶ大きくなったな」と思っていたある日、そのしこりが皮膚を押し破るようにして裂けました。痛みはわずかでしたが、驚いたのは血ではなく、ラードのような脂肪分がむにゅっと出てきたことです。

 

なぜか「これは全部出さなきゃ」と本能的に思い、自分の手で押し出しました。全部出しきった後は、なんとも言えないすっきり感がありました。

 

 

その後と振り返って思うこと

その後は絆創膏を貼って自然に治り、今では痛みもなく普通の手に戻っています。あのときは病院に行くという発想がなく、自分で対処してしまいましたが、今思えば少し怖い経験です。幸い事なきを得ましたが、本当は医師に診てもらうべきだったと感じています。

 

まとめ

当時は不安よりも「出さなきゃ」という衝動が勝っていました。今では、症状が出たら迷わず受診することの大切さを、あの経験が教えてくれたと感じています。

 

【窪田先生からのアドバイス】

恐らくこのしこりは「粉瘤(ふんりゅう)」と呼ばれる良性腫瘍の一種と考えられます。皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂などがたまる病変です。自然に治ることは少なく、放置すると感染して腫れや痛みを伴うことがあります。自己処置は避け、必ず医療機関で診断・適切な処置を受けてください。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:佐藤愛香/40代女性・契約社員

イラスト/おーちゃん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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