非常用バッグに、生理用品を備えている人が半数以上の「57%」
Q.災害への備えとして「生理用品」(生理用ナプキンやタンポン、サニタリーショーツなど)を、非常用の持ち出しバッグに入れていますか?(n=310)
まずは、非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)の中に、生理用品を入れているか聞いてみました。「はい」(防災バッグに入れている)と答えた方は約57%。意外にも、生理用品を防災バッグに入れていないという方が約4割いたことが明らかになりました。
非常用バッグに入れている生理用品。1位:生理用ナプキン、2位おりものシート
Q.非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れている生理用品を教えてください(n=176)※複数回答可
非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れている生理用品としては、「生理用ナプキン」と答えた方がほとんどでした。使用済みの生理用品を入れる「サニタリーバッグ」を入れているという方は約26%。100円ショップなどでも持ち運び用のサニタリーバッグを購入でき、それを非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れているという方も。
次いで「おりものシート(パンティーライナー)(約24%)」、「タンポン(16%)」という結果に。少しかさばってしまいがちな、おむつのようにはける「ショーツ型ナプキン」は4%と少数派でした。また、今回の調査では、「布ナプキン」「月経カップ(月経ディスク)」と答えた方は0人でした。
複数回答している方が多かったことから、非常用バッグに生理用品を入れている方は、複数の生理用品を常備しているということがわかりました。
加えて「そのほか、生理に付随するアイテムで非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れているものがあれば教えてください」という質問には以下のような答えがありました。
●カイロ
●デリケートゾーン用のウェットシート、おしりふき
●鎮痛薬、下痢止め薬
●デリケートゾーン用のかゆみ止めクリーム
生理中の悩みのタネなのがやはり生理痛。生理痛を緩和させるための鎮痛薬をはじめ、体を冷やさないためのカイロを入れているという方も多かったです。生理中は特に肌が敏感になり、デリケートゾーンにかゆみを覚えるという方からは、「デリケートゾーン用のかゆみ止めクリーム」を入れているという声も。
また、「デリケートゾーン用のウェットシート」は、シャワーを浴びたり、お風呂に入れなかったりということが想定される災害時では、デリケートゾーンの不快感やにおいを軽減させることができるかもしれませんね。
非常用バッグに入れているナプキンの量「10枚~20枚」が4割
Q.防災バッグに入れているナプキンの量を教えてください。※生理用ナプキンを非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れている方に質問。昼用、夜用合わせた枚数で回答(n=175)
生理用ナプキンを入れているという方に「どれくらいの量」を、非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に入れているか質問してみたところ、「10枚~20枚」と答えた方が約43%という結果になりました。次いで「21枚~30枚」と答えた方が約23%に。生理用ナプキンを入れている方は、皆さん、だいたい10枚以上は備えているということがわかりました。
なぜ回答の枚数を入れているのか、という質問には、約70%の方が「非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)がかさばらないくらいの量だから」と回答。お手持ちの非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)の容量に合わせて、入れるナプキンの量を選んでいるという方が多かったです。
ちなみに、東京都が公開している防災ブック「東京くらし防災」には、「生理用品は少なくとも、もう1周期分のストックがあると安心です」と書かれています。いくつかの防災バッグに分けて入れたり、かさばりにくいスリムタイプの生理用品を選んだりなどするとよいかもしれませんね。
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今回のアンケート調査で、約4割の方が非常用の持ち出しバッグ(防災バッグ)に生理用品を備えていないということがわかった一方で、この調査を通して9割の方が「改めて、生理用品の備えを見直したいと思った」と答えてくださいました。災害時などの普段と異なる環境においては、いつも通りの生理とは限らないもの。もしものときにつらい思いをしないために。自分の生活スタイルなどに合わせて、生理用品も備えておきたいですね。
<調査概要>
調査タイトル:「生理と防災」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年8月10日(日)~2025年8月15日(金)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査対象:20代から50代の女性
調査件数:310件(有効回答数)
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