ポータブル電源とは?
持ち運び可能な大容量バッテリーで、家庭用電源がない場所でも電気機器に給電できる電源装置のことを指します。
▲日々の持ち運びに便利なモバイルバッテリー
モバイルバッテリーとの違いは、「容量」です。
もちろんモバイルバッテリーでも給電は可能ですが、スマートフォン約1~2回分と少ないため、不安に感じる方もいるでしょう。
そうした場合には、より大容量のポータブル電源を取り入れるのがおすすめです。私もその理由でポータブル電源の購入に至りました。
選ぶ前に考えるべきポイント
たくさんの種類のポータブル電源の中から自分に合ったものを選ぶためには、まず目的や必要な電力量を明確にしておきましょう。
1. 何に使うのか
スマホの充電だけでよいのか、それとも電気毛布・扇風機・ケトルなどの家電まで使いたいのかによって、必要な容量や出力ポートの種類が変わります。
実際に災害に遭った場合を想定し、使用シーンを具体的にイメージすることが大切です。
2. 使用時間はどのくらい必要か
防災備蓄として「1週間持たせたい」のか、アウトドアなど日常使いを想定して「1~2日程度あれば十分」なのかによって、必要な容量は大きく変わります。
3. どこで使うのか
持ち運んで使うのか、家の中で据え置きとして使うのかによっても選び方が変わります。ポータブル電源は製品によって重さやサイズが異なるため、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。
確認しておきたい重要項目
・電力容量(Wh)… 必要な電力量の目安
・消費電力(W)… 使用する機器に対応できるかどうか
・出力ポート… USBポート(スマホなどのモバイル機器用)、AC出力ポート(家庭用電気製品用)、DC出力ポート(車載専用機器用)
・充電方法… コンセント・ソーラー・シガーソケット
・重量・サイズ… 持ち運びや収納を考慮
・安全機能… 温度制御などの有無
・騒音・ファンの有無… 静音性があるかどうか
・価格帯
・保証・メーカーサポート
・耐用年数… 商品や保管方法、使用頻度によって変わります
よくある失敗と注意点
ポータブル電源を購入したものの、思ったように使えなかった……そんな失敗談も少なくありません。代表的な注意点を確認しておきましょう。
出力不足で家電が使えない
「電気ケトルでお湯を沸かしたかったのに、出力が足りず使えなかった」というケースも。ポータブル電源の定格出力が、使用したい家電の消費電力を上回っているか必ず確認しましょう。消費電力は製品によって異なるため、各メーカーの公式サイトでチェックすることが大切です。
サイズ・重量が想像以上に大きい
ネット通販で購入したものの、「思った以上に重くて持ち運べない」「圧迫感があり置き場所に困る」という声もあります。購入前には実物を見て、色・大きさ・重さをしっかり確認しておきましょう。
可能であれば家電量販店に足を運び、知識のある店員さんに相談するのも安心です。使用目的や希望に合ったモデルをアドバイスしてもらえることもあります。
自分に合った1台を選ぼう
参考までに、わが家がポータブル電源を選ぶ際の決め手をご紹介します。
わが家の場合、以下のような状況と希望がありました。
・夫、小1の息子と3人暮らし
・インドア派
・賃貸マンションで収納場所も少ない
・扇風機と電気毛布は家にない
・災害が起こった時用の安心材料として欲しい
・名の知れた安心感のあるブランドがよい
・持ち運ぶこともあるかもしれない
それを踏まえ、防災用途として「Anker Solix C300 Portable Power Station」(参考価格:税込34,990円)を購入しました。
速い・パワフル・長寿命でありながら価格帯も手頃。出力ポートが8つあるため、家族分のスマートフォンを同時に充電できる点も魅力でした。
さらにLEDライト付きなので、停電時でもすぐに明かりを確保でき安心です。
高価な買い物だったので購入まで悩みましたが、結果として私にはピッタリのポータブル電源を選ぶことができてよかったです。
ぜひみなさんも、ご自身の状況や要望を整理して理想のポータブル電源を見つけてくださいね。