娘に作ったお菓子を冷ましていたら…
義母がまた、子ども用に作ったお菓子を勝手に食べてしまいました。私が問いただすと、「別にいいでしょ。まるで食べてくださいって言っているように台所に出していたじゃない。食べられたくないなら隠しておきなさいよ」と、悪びれる様子もなく返されました。焼きたてを冷ましていたのですが……。
私は堪えきれず、「もういい加減にしてください。自分が買ってきたもの以外を食べるときは、一言聞いてください」と伝えました。すると義母は「ほんとケチ臭いわねぇ。家賃が浮いた分、少しは私に使ってくれてもいいんじゃないの?」と、まるで私の怒りがお菓子の値段だけにあるかのように言い返してきました。
私は「お菓子を食べられたことではなく、思いやりがないことに怒っているんです。娘の友だちが来るからお菓子を作っていたことは知っていましたよね? それなのに、どうして食べてしまうんですか」と訴えました。ところが義母は逆ギレして、「だったら私専用のお菓子を用意しなさいよ!」と吐き捨てたのです。
私は「大人用のお菓子のストックは買っています。でもそれすら一気に食べてしまうじゃないですか」と返しました。すると義母は「量が少なすぎるのよ、ほんと気が利かない嫁ね」と、また私を責めてきます。私は愕然とし、ただ子どもたちのために作ったお菓子を守りたかっただけなのに……と、心の底からやりきれない思いに包まれました。
娘とアイスを取り合う義母。そして…
それから1カ月後、私がスーパーにいると義母から電話があり、「早く帰ってきなさい。孫が泣いてうるさいのよ」と言われました。驚いて理由を尋ねると、「全然たいしたことないのに大泣きしている。あなたが甘やかしすぎなのよ」と冷たく言い放たれました。
詳しく聞いてみると、最後に残っていた1本のアイスを娘が食べたことが原因でした。義母は、自分が食べるつもりだったのに先に食べられたため、「ブタみたいによく食べるね。ブクブクになるよ」と娘に言い放ち、さらにブタの真似までしてからかったと笑いながら話しました。その心ない言葉に娘は傷つき、大泣きしてしまったとのことでした。
私は愕然とし、「小さな孫に意地悪をして楽しいんですか」と問い詰めました。しかし、義母は「これもコミュニケーションよ。ジョークに決まってるでしょ」と取り合わず、挙げ句の果てには「こんな冗談も通じないつまらない子が私の孫だなんて幻滅」とまで言ったのです。
私は怒りを抑えきれず、「今すぐ帰りますから、まず娘に謝ってください。そして今日の夕飯は作りません」と告げました。義母は「は? 夕飯なしってどういうことよ! お腹が空いてるんだから何か作りなさい!」と声を荒げましたが、私はきっぱりと「娘を泣かせた人に作るものなんてありません」と突き放しました。
娘の誕生日ケーキを冷蔵庫に入れていたら…
それから2週間後のある日、義母は「今日はご近所さんと飲んでくるから帰りが遅くなるわ」と言い残して出かけようとしていました。そのとき、私は胸の奥に引っかかっていた疑念をぶつけました。「お義母さん、正直に答えてください。娘の誕生日ケーキを知りませんか? 冷蔵庫に入れてあったホールケーキです」
すると義母はあっさりと、「ああ、あれなら食べたわよ。ご近所さんが遊びに来たから出したの。ショートケーキでしょ? なかなかの味だったわ。ワンホールで量もちょうどよかったわね」と笑いながら言ったのです。私は愕然とし、「どうしてそんなことをするんですか。孫の誕生日ケーキですよ!」と声を震わせました。
しかし義母は、「冷蔵庫に入れておいた方が悪いのよ。食べられたくないなら名前でも書いておきなさい!」と逆に責めてきます。私が「今日は娘の誕生日だと知っていましたよね? プレートはこれから作る予定だったんです」と訴えても、「じゃあグズグズしていたあんたのせいでしょ。私、悪くな〜い」と開き直るばかり。
私が「絶対に許しません」と告げると、義母は鼻で笑い、「許してもらわなくても結構。怒ってる暇があるならケーキでも買ってきたら? そうそう、私は誕生日会に出ないから。息子がどうしてこんな女と結婚したのかしら。出来損ないの嫁が」と罵声を浴びせてきました。あまりに酷い暴言に、私は悔しさと怒りで体の震えを抑えることができませんでした。
義母から鬼電が…!そのワケは
それからしばらくしたある日、義母から「どうしても話を聞いてほしい。一生のお願いだから」と連絡がありました。私は引っ越しの荷ほどきで忙しいと突っぱねましたが、それでも義母は「今までのことを謝りたい。孫にも謝りたい」と繰り返します。
しかし私は冷静に伝えました。「娘はもうお義母さんに会いたくないと言っています。これは自業自得ですよね?」。すると義母は「私は不器用で口下手だから意地悪を言ってしまっただけ」と弁解してきました。実は……、私は義母の言動をすべて夫に伝え、そのうえで引っ越したのです。
さらに義母は「絶縁なんてひどい。私はひとり暮らしなのよ」と泣きついてきましたが、私も夫もすでに心は決まっていました。私は「娘を泣かせて喜ぶような人を許すつもりはありません」と告げ、夫はすでに義母の連絡先をブロックしています。
その後も義母から鬼のような着信が続きましたが、私はすべて無視し、最終的に連絡先をブロックしました。同居していたときも義母の生活費はこちらが負担していたのに、なぜあんなに我慢していたのか……今では不思議に思います。義母から解放された今、私たち家族は毎日とても楽しく過ごしています。娘も笑顔を取り戻し、のびのびと暮らせるようになりました。
◇ ◇ ◇
自分勝手な言動を続けていれば、周囲の人は自然と離れていってしまいますよね。義母がひとり暮らしを嫌だというのなら、まずは家族の気持ちを考えて行動すべきだったと思いますが……。引っ越したことで娘さんの笑顔が戻ってよかったです!
【取材時期:2025年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。