開会式が終わり、「そらくんの写真をたくさん撮ろう」と意気込むギボ江さん。しかし、観客席は既にいっぱいで……。
義母が見つけた絶好の特等席
ギボ江さんは、「来賓席」と書かれたテントの席が空いているのに気づきます。
そのテントはちょうど子どもたちのゴールが見られる特等席。ギボ江さんは迷わず空いている席に座りました。
隣の席の方が保護者でないと知ったギボ江さんは、「保護者じゃないならこんな特等席に座らないでほしいわ……」と心の中で毒づいたのでした。
「来賓席」とは、学校や式典などに招かれた来賓のために設けられた特別席。知らなかったとはいえ、保護者が座ってよい席ではありません。お隣の方は先生との会話から、登園の見守りや行事に長年関わってきた地域の方と推察されます。なぜ混んでいる運動会で、席が空いていたのか、一呼吸置いて考え、慎重に行動する必要があったのかもしれません。
そして私たちもまた、悪気なくとった行動が誰かに迷惑をかけてしまうことがあるかもしれません。行動の前に少し立ち止まって周囲を見渡す―、今回のように空いている席に座る際には、座っていいか周囲に一言聞いてみる、そんな小さな気づかいが、気持ちのよい関係づくりにつながるのではないでしょうか。
あべかわさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。