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「専業主婦に仕事与えてやってんの!」服を脱ぎ散らかしドヤる家事能力ゼロ夫→お米が炊けず瀕死に!?

結婚を機に夫から懇願され、私は専業主婦になりました。料理や掃除は嫌いではないので構わないのですが、夫のあまりのだらしなさには、正直あきれる毎日です。脱いだ服はそのまま、食べた食器も放置。何度注意しても直りません。

それどころか、「大黒柱である俺が養ってやっている」と威張り散らす始末。「専業主婦のお前に、家事という仕事を与えているんだ。感謝しろ」とまで言われ……。

あまりにひどい発言に、思わず引いてしまいます。それでも、私たちは夫婦。お互いに苦手なことを補い合えばいいと考えるようにして、私はなんとか自分を言い聞かせました。

 

夫は外で働き、お金を稼いでくれる。私は外で働く夫のために家のことをする。そう割り切って、夫に期待するのをやめたことで、私の気持ちは楽になったのです。しかし、そんな私のささやかな平穏を壊す出来事が、次々と起こるのです。

 

夫にとって、私とは…?

ある日、部署異動で初めて後輩ができた夫は、格好つけたいのか、後輩たちを家に招いてもてなすと言い出しました。そして、「おいしい肉料理をたくさん作って、全部自分が作ったことにしてほしい」と頼んできたのです。

 

私がその理由を聞くと、夫は「俺は会社では『家事が苦手な妻に代わり、家事を完璧にこなす夫』という設定になってるんだよ」とのこと……。想像もしていなかった理由に、あきれて何の言葉も出てきませんでした。

 

さらに夫は、「部屋もモデルルームのようにきれいにしておけ」と言います。私ひとりでは準備が間に合わないと伝えると、夫は突然激しく怒り始め、「家政婦のくせに口答えするな。仕事を与えてやっていることに感謝しろ」と、いつもの言葉を繰り返しました。自分では何もできないのに、よく言えたものです。

 

お客様をもてなすこと自体は嫌ではありませんし、夫が後輩に慕われるのは妻としてもうれしいことです。しかし、私を貶める嘘をついてまで自分の評価を上げようとするやり方には、不快感しかありませんでした。

 

そして、後輩社員のみなさんが続々とわが家に到着。料理やお酒を出して、バタバタと働く私を見て、女性社員のひとりが『この人がダメな奥さんか』とでも思ったのか、少し笑ったように感じました。

 

お酒が進み、楽しげに話す夫と後輩社員のみなさんを横目に私はキッチンでひたすら、夫が作ったという設定の料理を切ったり、盛り付けたりして、出す準備を進めます。すると、私の悪口が聞こえてきました。

 

私に聞こえないよう本人たちは小声で話しているつもりかもしれませんが、お酒も入っているため声のボリュームはなかなかのもの。女性社員が「奥さん、感じがいいのに、怒らせると手がつけられなくて、大騒ぎするって信じられませんね」と言ったのです。

 

すると夫は、「今日はみんなが来てくれているから働いているように見えるけど、実はこの料理も全部俺が作ったんだ。あいつは切ったり皿に盛ったりしているだけなんだよ」と得意げに話し始めました。

 

さらには、「いつもは服は脱ぎっぱなしで裏返しだし、お米も炊けず、電子レンジの使い方もわからない、ひどい嫁なんだよ。あいつが散らかした部屋を片付けるのは本当に大変だよ」と続けました。

 

聞くに耐えない数々の嘘

その後も、夫の嘘はさらにエスカレートしていきました。私はパチンコ好きで毎月10万円も小遣いをせびる、嫉妬深くて夫のスマホを常にチェックしている、何か気に入らないことがあるとキレて騒いで手がつけられなくなるなどと、ありもしないことをペラペラと。さらには、私は散財ぐせがひどく、私が作った借金を返済するため夫は、副業に励んでいる、という嘘まで……。

 

ここ数カ月、夫は残業と言い、帰りが遅かったですが、副業をしているなんて事実もなければ、ほとんど毎日残業している割には収入も増えていません。今まで、本当に残業なのか疑わしくは思っていましたが、この日のあり得ない嘘の数々を知り、残業と言って何かやましいことをしているに違いない……なんとなくですが、私はそう確信しました。

 

不審に思った私は翌日、興信所に調査を依頼。すると、たったの数日で夫の裏切りが明らかになりました。夫は後輩社員と不倫をしており、毎晩のように相手の女性と会っていたのです。夫がついた嘘の中で唯一、事実だったのは『借金がある』ということだけ。しかしその借金は、彼女へのプレゼントや食事代のために夫が作ったものでした。

 

私は興信所から、約2週間分の調査報告書を受け取り、離婚を決意。最後に夫が本気で困ることをしてやろう。そう決めて、私は家事の一切を放棄することにしました。私が家事をやめると夫は「寄生虫の分際でなめるな!」と激怒し、「出ていけ!」と叫びました。私はその言葉を待っていたかのように、荷物をまとめて実家へ帰ったのです。

 

私が出て行くと、案の定、困り果てた夫から連日のように電話がかかってきました。最初は「今謝るなら許してやる」と高圧的でしたが、やがて「もう仲直りしよう」と弱気な声で懇願してくるように……。

 

お米の炊き方がわからないのは…

家事がまったくできない夫にとって、私のいない生活は地獄だったようです。使い方のわからない家電を無理やり動かして壊し、お米の炊き方もわからないため外食やデリバリーで出費はかさみ、部屋は足の踏み場もないほどに散らかり……。

 

そんな混乱の中で、私が出て行く以前から約束してた後輩社員のみなさんを再び家に招く予定をすっかり忘れていた夫。約束通り家を訪れた後輩たちは、ゴミ屋敷と化した部屋を目の当たりにし、夫の嘘がすべてバレてしまったのです。

 

後日、私が離婚届を手に家へ戻ると、夫は「帰ってきてくれたのか!」と大喜び。しかし、私が離婚届を突きつけると、夫はひどくショックを受けた様子でした。そして、不倫や借金の証拠もすべて掴んでいることを伝えると、夫は青ざめ絶望。「許してくれ! 俺が悪かった」と言われましたが、さんざん私を見下した挙句の裏切りを、許すつもりはありません。

 

夫はそれ以上の抵抗はせず、諦めたように離婚届にサインしました。その後、夫は慰謝料の支払いに追われるだけでなく、社内不倫や様々な嘘が明るみに出て、会社での居場所を失ったそうです。しかし借金があるため、仕事を辞めるわけにもいかず、周囲からの冷たい視線に耐えながら、下を向いて働いていると風の便りに聞きました。

 

一方、私は実家でのんびりと過ごし、晴れやかな気持ちでいっぱいです。就職先も決まり、今は仕事のやりがいに喜びを感じながら充実した毎日を過ごしています。自分の力で掴み取った穏やかで自由な時間を大切に、新しい人生を歩んでいこうと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

その場しのぎの嘘を重ねた夫には、誰からも信頼されない孤独な未来が待っていましたね。人を蹴落とすようなことをして自分を上げるのではなく、自らの力で上がっていく、正攻法で自分の価値を高め、人生を豊かにしたいものです。そうすることで得た幸せは、特別なものになるはずです。自分にも関わる人たちにも、誠実に生きていきたいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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