駐車場へ戻ると…
思いやりスペースは妊婦や障害者、体が不自由な人が利用できる駐車場ですが、私が住んでいる地域では1歳までの子どもを連れた人も利用OKで、優先駐車場利用証も持っていたので、その駐車場に停めて買い物をしました。
しかし、買い物から戻ると60代くらいの夫婦が私の車の前に立っていたのです。なんだろう? と思って声をかけると「ここは身体障害者のための駐車場だから、お前らみたいな元気なやつが使うな! これだから若いものは」と怒鳴られました。
その声に周りの人も注目し始め、娘もびっくりして大泣きです。優先駐車場利用証があることを伝えましたが、話を聞いてもらえず怒鳴られ続けます。どうしようと思ったとき、40代くらいの女性が近寄ってきて「利用証もあるし、子ども連れでも1歳までは使えます。若いものはと言ったけど、年齢関係なくこういうルールを知らない人も多いから、調べてから言うべきでは?」とはっきり言ってくれました。
するとその夫婦は黙って、買い物をせず帰っていきました。そして私は、かばってくれた女性のおかげで気分がすっきりしました。理不尽な理由で怒られたときは、私も女性を見習って、きぜんとした態度で主張できるようになりたいと思った出来事です。
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この方が使用していた「優先駐車場利用証」は、「パーキング・パーミット制度」に基づくものです。この制度は、妊婦や障害者、高齢者、けがをしている方など、駐車場利用に特別な配慮が必要な方が、思いやりスペースや優先駐車場を安心して利用できるように作られた仕組みで、1歳以下の子ども連れの方も対象になる場合もあります。対象期間や条件は各都道府県や市区町村によって異なるので、お住まいの地域で確認してください。
パーミット(許可証)は自治体で交付され、車のルームミラーに吊り下げるなどして外から見えやすい方法で使用したり、ダッシュボードに置く形で使用したりします。これにより、必要性のある方が周囲の理解を得ながら、広めの駐車スペースを利用できるようになります。交付を希望する場合は、自治体の窓口で申請が必要です。
著者:岡田 優子/20代女性・主婦
8歳の娘を育てる母。妊娠をきっかけに仕事をやめ、現在は専業主婦。趣味はおいしいものめぐりや、それを再現して作ること。
作画:しおん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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