猛暑日に夫婦で授業参観…教室内はムンムン
私は現在、10歳、7歳、1歳の子どもを育てる母親です。ある夏の小学校の授業参観。たまには娘の授業が見たいと言っていた夫も有給休暇を取り、夫婦仲よく参加することにしました。その日は、カンカン照りで35度まで上昇する猛暑日。駐車スペースから玄関へ向かい、教室がある3階まではエアコンのない廊下を通り、汗だくになりながら到着しました。
保護者で、すし詰めの教室後方に、夫婦2人が立てるほどの狭い空間を確保。前方の娘に目をやると、親が来たのに気付いた様子です。国語の授業は、ディスカッションや班活動もあり、とても活発におこなわれました。子どもたちも熱気を帯び、教室内はエアコンが入っていたものの、あまり効きが良くなく、暑くてたまりません。私はふと自分の臭いが気になり、服を嗅いでみたら汗のにおいがするのです。思わず「汗くさ」と小さくつぶやいてしまいました。
夫に元気がなく様子がおかしい!急いで帰宅
娘が挙手をして発言する姿を見ていると、なぜか隣の夫に元気がありません。参観後、食事をして帰る予定だったのですが、「ちょっと気分が悪いから帰ってもいい?」と言ってきます。「大丈夫? 教室暑いし熱中症みたいになった?」と聞くと「いや、そこまでではない」と答えますが、顔は青ざめています。授業参観終了後、夫は「早く家に帰ろう」と言うので、車に乗り急いで家に帰りました。
私が「経口補水液かスポーツドリンクを買ってこようか?」と聞くと、夫は「大丈夫。食欲はあるから。それよりシャワー浴びさせてもらってもいい?」と言います。「よっぽど気持ちが悪かったのかしら」と思い、「いいよ、いいよ。シャワー浴びておいで」と伝え、私が昼食を準備することに。
熱中症なのか、暑さで気分が悪くなったのか定かでないものの、様子がおかしいことはたしかです。昼食を準備しながら、また汗をかいた私は、自分のにおいに耐え切れず、「汗、くさっ」とまた叫んでしまいました。
「え? 汗くさい」夫を不調にした意外な理由
私が昼食のチャーハンとスープを作り終えると、夫が浴室から出てきました。すると開口一番「俺、そんなに汗臭い?」と聞いてきたのです。私が「え?」と声を上げると夫は、「教室でも言ってたし、さっき台所でも叫んでなかった? ワキガの手術したほうがいいと思う?」と真剣な表情。
私が「教室のひと言も台所でのひと言も、自分のことを言ったんだよ。私も自分のにおいが気になって……」と言うと、夫は「そうだったの?」と驚いた様子でした。なんと夫が授業参観中に様子が変だったのは、自分がにおっているのではと、気が気ではなかったからだそうなのです。
夫は昔、友人に指摘されてからずっと脇のにおいを気にしていたらしく、「最近はどこもエアコンで涼しいから、あまり気にならなかったんだけど……」と言います。そして「何なら今、試しに嗅いでみてくれる?」と頼んできました。内心ちょっと嫌でしたが、勘違いさせて傷付けた罪滅ぼしに脇のにおいを嗅ぐと、思わず「臭っ!」。
ただ教室で横にいても気付かなかったので「近づかないとわからないくらいよ」と慰めました。しかし、夫は「勘違いじゃなかったのかよ~」とぼやきながら「やっぱり手術しようかな……」と落ち込んでいました。
まとめ
その後、夫は専門医を探しながら、脇用制汗クリームを塗りまくる日々が続いています。熱中症で具合が悪いのかと思いきや、においを気にしていたとは、かわいそうなことをしてしまったなと感じました。
夫婦のように親密な仲でも、相手に言ったわけではなかったふとしたひと言で、思い違いや勘違いを呼ぶことがあります。気づかいをせずに発したひと言が、他人にもたらす影響について考えなければと思わされました。私も自分のにおいをチェックしつつ、言葉の使い方や使う場面の配慮を学んでいきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:高尾 あゆむ/10歳7歳1歳の子を育てる30代の母親。第3子妊娠を機に仕事を辞め、しばし子育てに専念している。歩いてモンスターを倒すスマホゲームにはまって、産後7kgのダイエットに成功。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
関連記事:「ワキガはうつる…?」夫の強烈なにおいに驚がく!自分もにおっているような感覚に【体験談】
関連記事:「今日の夫のにおい、何か違う…?」妻が気付いた異変の正体は
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!