夫の職場からの突然の電話
高校時代から付き合っていた夫と結婚し、2人の子どもにも恵まれ、私はパートをしながら家計を支えてきました。生活費以外はそれぞれが自由に使えるお金を管理し、特に不自由もなく暮らしていました。
そんなある日、私が勤務中に知らない番号から電話がありました。それは病院からで、「落ち着いて聞いてください」と前置きされた後、夫が事故で亡くなったという知らせを受けたのです。頭が真っ白になり、その後のことはよく覚えていません。
葬儀で現れた見知らぬ女性
葬儀の日、夫の職場関係者や取引先の方々など、多くの方が参列してくださり、夫が多くの人に支えられていたことを実感しました。
そんな中、出口付近で見知らぬ女性が夫の部下と何やら言い争っているのが目に入りました。女性はA子と名乗り、夫の高校時代の後輩で、同じ職場で事務員をしていたとのこと。
近づいて話を聞くと、A子は夫と「愛し合う関係だった」と話し始めました。言葉を選ばずに感情的に語るA子に戸惑いながらも、夫との間に深い関わりがあったことは明白でした。私は驚きと動揺で胸がいっぱいになり、葬儀の最中ということもあり、その場は夫の同僚が対応してくれました。
夫の借金と隠された生活
後日、夫が残した書類を整理していく中で、私が知らなかった現実が次々と明らかになりました。夫には趣味の車や交際費に使った数百万円規模の借金があり、生活費に回すために数年前に生命保険が解約されていたのです。貯金もほとんどなく、家計に影響が及ぶことを知った私は、相続放棄を選択しました。
A子は葬儀後も夫との関係について話を続け、「あなたの夫は、私との将来を約束していた」と主張していました。最初はどう受け止めていいかわからず戸惑いましたが、夫に借金があることや私が相続を放棄したことを淡々と伝えました。やがてA子も納得したようで、ようやく区切りをつけることができました。
前を向くために
夫の死と同時に発覚した知られざる事実に、深く傷つきました。しかし、2人の子どもは私を支えてくれ、前向きに生きるための力をくれました。
これからは、子どもたちと一緒に穏やかに暮らしていけるよう、少しずつ気持ちを整えていきたいと思っています。
--------------
夫の死後に知った驚きの事実は、大きな衝撃でしたね。しかし、子どもたちと共に支え合うことで、少しずつ前に進むことができているようでよかったです。つらい経験を通して、家族の絆の大切さを改めて実感できたのではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!