
義弟のボードゲーム
独身の義弟は、時間に余裕があるときや私たち夫婦が息子の相手に疲れてしまったときなど、進んで息子と遊んでくれるやさしい存在です。ある日、息子が「自分の部屋でパパとボードゲームをしたい!」と言い出し、義弟に許可をもらってボードゲームを借りることに。親子で楽しく遊んでいました。
夕食の時間が近づいたので、ひとりで隣の義実家へボードゲームを返しに行った息子。ところが義弟は外出中だったようで、息子は義母にゲームを手渡して帰ってきました。
義弟から返却を求める連絡が…
その日の夜、夫のスマホに義弟から「ボードゲーム返して」とメッセージが届きました。義弟のお気に入りのゲームだったので、早めに返してほしかったようです。
夫が義弟に電話をかけ、息子から義母に渡したことを伝えたのですが、義弟いわく、義母は預かっていないと言っているとのこと……。
夫と義弟の通話を聞いていると「えー、まじかー! まさか、なくした?」と義弟は少し苛立っている様子で、夫も私も困惑してしまいました。
義母の勘違い!?しょんぼりする息子
その後、息子と夫が義実家へ確認しに行くと、リビングのテーブルに置かれた新聞や雑誌の下にボードゲームを発見! なんと、義母は息子からボードゲームを受け取ったことをすっかり忘れていたようでした。
義母は慌てて息子に謝ってくれましたが、息子は「ちゃんと返したのに、にぃに(義弟)に怒られた……」としょんぼり。実際には直接怒られたわけではないものの、返したはずの物を、「なくした」と思われたことにショックを受けたようです。
幸い翌日には、いつも通りの仲良しな2人の姿を見ることができ、安心しました。
まさか義母がボードゲームの存在を忘れてしまうとは思ってもみなかったようで、息子はとても困惑していました。この一件から息子は、「借りたものは本人に返さなければならない」と身をもって学んだようです。これから友だちと物を貸し借りする場面も出てくると思いますが、この出来事を思い出してほしいなと思います。
著者:鬼頭いちか/30代女性。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)