しかし、かつやさんは、もえさんが何度注意してもスマホを見ることを止めず、育児は二の次。そのたびに、ゆうき君は公園でほったらかしにされたり、ビー玉を誤飲しかけたりします。再三、もえさんは子どもの命にかかわることだと訴えても、かつやさんは態度を改めようとしません。
そして迎えた、もえさんの職場復帰後、初めての水曜日。
かつやさんがゆうき君から目を離すたびに、ヒヤリとする出来事が続きます。さらに、ゆうき君が加熱式たばこのケースを口に入れてしまう事件が発生。慌てたかつやさんは「ばかやろー!」とゆうき君の頭を軽くたたき、大声で叱ります。
ちょうど帰宅したもえさんは、かつやさんの不用意さや子どもに手をあげたことが許せず、ついに夫婦げんかに発展。
もえさんは冷静に「良いことも悪いことも、危険なことも一つずつ教えていくのが親の責任」「なにかあってからでは遅い」と、かつやさんに訴えます。
しかし、ふてくされた夫は「もうめんどくせーよ!」と逆ギレ。もえさんの表情は暗くなり、「……わかった。あとは私がやるから」と告げて、話は終わるのでした。
歩み寄る妻、納得しない夫















家の重たい空気に耐えきれなくなったかつやさん。外でたばこを吸いながら愚痴をこぼしていると、もえさんからメッセージが届きます。
「頭ごなしに否定してごめん
お互い譲歩できないか一緒に考えたい」
「命の危険があるものは遠ざけたい。私たちがしっかり見ておかないとだめだと思う」
妻の歩み寄ったやさしいメッセージを見たかつやさんは「自分にも非があった」と少し胸が痛みますが、それでも自分の意見は曲げられません。
そんなかつやさんの姿にもえさんはストレスを感じながらも、夫を信じてみようと思うのでした。
▼子どもを育てていくには、夫婦で助け合う姿勢がとても大切です。そんな中、相手に安心して子どもを任せられないと、自分のキャリアに不安や迷いを感じてしまうこともあるでしょう。
かつやさんには、言葉だけでなく行動で示してもらい、もえさんが安心して仕事に取り組めるようになるといいですね。
神谷もちさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
神谷もち