ずっと見られている…
仲良く遊ぶ娘たちを見守っていると、少し離れたベンチに座る80代くらいの女性が、ずっとこちらを見ていることに気が付きました。
もしかして、騒がしすぎたかな……そう思いながら帰ろうとしたとき、その女性が私たちの方へ近寄ってきて突然話しかけてきたのです。「突然ごめんなさいね? あの、これ良かったら」とキャンディーを数個、手渡してくれました。
突然のことで驚きましたが、その女性の温かい表情に私は思わず「わぁ、ありがとうございます! うれしいです!」とお礼。女性はにこっと頷くと、その場を離れて行きました。娘たちも大喜びで私もほっこりしていたのですが、ゲームセンターを出て少ししてふと思ったのです。
何の疑問も持たずに受け取ってしまったけど、見知らぬ人から食べ物をもらうのは防犯上あまり良くなかったかも……と思いました。普段から、知らない人ついて行かない、物はもらわないなどと娘たちに言い聞かせている手前、親である自分が無防備に受け取ってしまったことに、少し反省。知らない人からものをもらったり、ついていくと怖い目に遭うこともあること、私や夫がそばにいないときには絶対にしないようしっかり伝えました。
しかし、子連れで出かけていると、迷惑がられているような冷たい視線を感じることも多いので、騒がしい娘たちを温かい目で見てくれて、やさしくしてもらえることがうれしかったのも事実。娘たちの安全を守るためのルールは必要だと思いますが、誰かの温かい気持ちを素直に受け取る心も、同じくらい大切にしたいなと感じた出来事でした。
子連れ外出中に心ない言葉をかけられたり、冷たい視線を送られたりした経験がある人も多いのではないのでしょうか。そんな経験があるからこそ、人の温かみに触れたときのうれしさはひとしお。子どもの安全を思うからこその葛藤でしたね。社会全体で子どもを見守る温かい雰囲気がもっと広がってほしいと感じますね。
あちゃーも/30代・女性・主婦。2人の女の子の母。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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