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「すみませんっ!」出産に立ち会った好奇心旺盛な夫→緊迫した分娩室の空気が一変、爆笑に包まれたワケ

私の初産での体験です。「出産は痛くて苦しいもの」と覚悟を決め、夫に付き添われて分娩室に入りました。立ち会い出産を経験した友人から「夫が頼りなかった」「何もできずにオロオロしていた」なんて聞いていたのですが……。

 

予想の斜め上を行く夫の言動

好奇心旺盛な私の夫は、そのどれにも当てはまらない、予想の斜め上をいく行動で、私のお産を忘れられない爆笑体験へと変えてくれました。私は、助産婦さんにもお医者さんにも、みんなに終始笑われながら、出産したのです。

 

陣痛の波と戦う私の横で、夫が手を握り、励ましてくれる……そんな感動的なシーンを想像していたのですが、私の横に夫の姿はありませんでした。夫の姿を探すと、夫がいたのは私の隣ではなく、なんと助産師さんの隣。

 

そして夫は「どういう仕組みで赤ちゃんは出てくるんですか? 今はどの段階なんですか?」と、まるで社会科見学に来た小学生のように、興味津々な様子で質問攻めをしていました。

 

そんな中お産は順調に進み、助産師さんたちの「いきんで!」「頑張って!」「もう少しよ!」などという声が飛び交い、いよいよクライマックス! というそのとき……。

 

 

興味津々で出産見学をしていた夫が、意を決したように助産師さんへひと言。「あの! まだ時間大丈夫ですか? うんち、いきたいです! すみませんっ! なんか俺も力んじゃって!」と衝撃的な申し出に、いきんでいた私の力は一瞬で抜け、分娩室は緊張感が一気にほぐれ、爆笑で包まれたのです。

 

その後、夫に見守られながら無事に元気な赤ちゃんが生まれました。わが子との感動のご対面を果たした後も、夫の好奇心は止まらず、お医者さんの隣にピタッと張り付いて、真剣な眼差しでお医者さんの手元をじーっとのぞき込んでいた夫。さすがにこれにはお医者さんも苦笑いで「旦那さん、奥さんのところへ行ってあげましょうね」と促されていました。

 

夫の型破りな言動のおかげで、私の初産は驚くほど楽しい思い出に。「頑張らなきゃ」と気を張っていましたが、夫のおかげでリラックスして、出産に臨めました。想像とはまったく違う形で立ち会ってくれた夫に、今は心から感謝しています。

 

 

山川あいこ/30代・女性・会社員。2人の子どもを育てる母。事務。

イラスト:miyuka

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

 

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