強引なママ友の自己中心的な思惑
息子が幼稚園に入園して始めた習い事で、親の年齢はバラバラでしたが子どもたちがみんな同い年だったことで、仲の良いグループができました。
ある日、息子が夏風邪をこじらせ、数週間習い事をお休みしました。そんなとき、いつもまとめ役をしてくれるリーダータイプのAさんからメールがきたのです。内容は「お泊まり会することになったよ! 夏休みが終わったら少し涼しくなるだろうし、夜まで騒いじゃおう!」という、うれしいお誘いでした。私は「もちろん参加させてもらうね! 次の練習には行けそうだから、そのときにでも詳細を話し合おう~」と返信。これに対しAさんは「息子くんがお休みの期間長かったから、ある程度こっちで話し合って決めちゃったよ! 息子くん親子は参加してくれるだけでうれしい!」と言ってくれました。任せっきりになってしまって申し訳なく思いながらも、ありがたくご厚意を受け取ることに。
しかし、重要なのは泊まる場所です。「どこに泊まるの? ロッジとか予約する?」と、聞いても「まあまあ。任せといてよ♡」とはぐらかされます。私も気持ちが盛り上がりすぎていて、話をはぐらかされていることをあまり疑問に思わず、次の習い事の日を迎えたのですが……。
久しぶりの習い事に張り切る息子を見守りながらママ友の輪に入った瞬間、息子を心配する声とともに「お泊まり会楽しみだね! ありがとう!」と言われるのです。「ありがとうって?」ときょとんとする私に、だんだんとママ友たちも不思議そうに。するとひとりのママが「息子くんの家でお泊まり会してくれるんだよね? だから誘ってくれてありがとうって言ったつもりなんだけど……」と言うではありませんか。もちろんわが家でお泊まり会をするなんてOKしていないし、聞いてすらいません。そんな私の反応を見て、なにかがおかしいと全員が気づきました。そこに登場したのがAさんです。
「お泊まり会をうちでするってなに? うちは義父母と同居しているから人を呼んでお泊まり会なんて無理だよ」と言う私に、「だからじゃない! 子どもたち、よくお宅に行って義父母さんたちに遊んでもらってるでしょう? 子どもたちもお宅の義父母さんに懐いてるし、夜の寝かしつけまで面倒見てくれそうだなって! だから私たちママはお宅の広いリビングでゆっくりさせてもらおうって話! 夜まで騒ごうって言ったら賛成していたでしょ?」と言いました。
私たちのやりとりにママ友たちはすべてを理解したようで、「Bさん(私)が『みんなでうちに泊まりに来て』って言ってたって聞いたんだけど! どういうこと!?」「他人の家へのお泊まりを勝手に計画してたの!?」「しかも人様の義父母さんを頼るですって!?」と口々に怒ってくれました。
なんでもAさんは、うちの息子が夏風邪でダウンしているのをいいことに「私が連絡係になるから、今はBさん(私)への連絡は控えるように」と言っていたようです。それもあり、Aさんが言うことだけをみんなは信じてしまっていたそう。Aさんは「そうでもしないとママたちだけで夜に騒げる機会なんてないじゃない!」と納得がいかない様子でその場を去ったので、Aさん以外の全員で話し、今回のお泊まり会は中止することに。Aさんには、中止になったことのみをグループチャットで報告しました。
その後、Aさんは気を悪くしたのか、グループから離れていき、子ども同士だけの関わりに。Aさん以外のママたちとは、今でもランチに行ったり子どもを連れて一緒に遊びに行ったりする関係が続いています。
お泊まり会をするときは、そのお宅の生活リズムなどプライベートに関するいろいろなことを調整してもらうことになるので、泊めてくれる家庭の事情はしっかり確認するべきだと私は思います。本人の意思を直接聞かず勝手に計画を進行してしまうと、トラブルや誤解を生んでしまうのだと、自分がされたことで身をもって実感しました。勝手な判断や、「誰かが言ってたから」「きっと~してくれる」という思い込みで行動してしまわぬよう、私も気をつけようと思った出来事です。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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