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子どもの昼食を濃い味で作る夫に注意「じゃあもう作らん!」怒って家出した数時間後…急に謝罪!?なぜ

ある日のお昼のことです。わが家では土日になると夫が料理を担当してくれるのですが、どれも味の濃いものばかり。私は子どもの味覚を守るため、濃い味つけをやんわり指摘したのですが、逆ギレされてしまい……!?

この記事の監修者
監修者プロファイル

管理栄養士堤ちはる
相模女子大学 栄養科学部 教授

相模女子大学栄養科学部教授。保健学博士。管理栄養士。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了後、青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。調理学、母子栄養学、食育関連分野を 専門とし、妊産婦・乳幼児期の食育に関する研究や、講演会・研修会などの講師を務める。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会委員。
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「もう作らない」とへそを曲げた夫…

わが家は私と夫、5歳の長男、2歳の長女の4人家族です。夫は料理好きかつ料理じょうず。平日は夫の仕事が遅いので私が料理担当ですが、土日は夫が料理担当です。とってもおいしいし、私が作れないような手の込んだ料理も出してくれるのでいつも感謝しているのですが、夫の作る料理はにんにくやソースがガッツリ入った濃い味のものばかり。学生時代に中華料理屋さんでアルバイト経験があることや、お酒をよく飲むことが、濃い味つけになる主な理由だと思います。

 

対して私は、子どもが生まれてから、薄味を意識して料理をするようになりました。子どもが濃い味に慣れてしまわないようにするためです。そのため、夫が料理を作る日は、子ども用に私が取り分け、ソースをぬぐったり、水で味を薄めたりしてからあげていました。

 

 

先日の休みに、いつものように昼ごはんを作ってくれた夫。案の定こってりな濃い味で作っていたので、食後に「おいしいけど、私はもうちょっと薄味でもいいと思うな。そうしたら子ども用に取り分けなくてもいいし……」と夫にやんわり指摘。すると夫は「作ってもらっているんだから文句言うなよ」と私に怒ってきたのです。私は「子どもに濃い味がよくないって話は前にもしたよね? 子ども用にわざわざ取り分けるのも大変なの。濃い味がいいなら、せめてあとから自分のだけ足すとかじゃダメ?」と言うと、「めんどくさい。そんなふうに言われるならこれから俺は作らない。お前が全部作れよ!」と怒鳴って家を出て行ってしまったのです。

 

子どものためを思って言ったことなのにそんなに怒るなんて、と悲しい気持ちになった私。帰りを気長に待っていると、夕方やっと夫が帰宅しました。すると帰ってきた途端、「ごめん。俺の想像が足らなかった」と謝ってくれました。怒って出て行ったのに何で急に? と驚いていると、夫は「家を出たあと、ネットで幼児食について調べてみたんだ」と話してくれました。子どもたちのことを考えて、取り分けたり、いっしょに食べられるよう工夫したりしたメニューの数々を見た夫は、日頃の私の努力を想像し、反省したのだとか。その日の夕飯は、夫お手製のからあげ。子ども向けに少々薄味で仕上げてくれたのでした。

 

 

子どもにとって濃い味付けはよくないと普段から伝えていたつもりでしたが、その理由を十分には伝えられていなかったと私も反省。子どもがいる夫婦は、子育てチームみたいなものだと私は思います。これからも子どもの健康を守れるように、お互いの理解度を確認し合い、意見をすり合わせながら子育てをしていきたいと思いました。

 

◇ ◇ ◇

 

お子さんの健康を考えて薄味を心がけていらっしゃること、とても素晴らしいですね。小さいうちから濃い味に慣れてしまうと、素材本来のおいしさを感じにくくなり、塩分や調味料の多い食事を好むようになることがあります。その結果、塩分のとりすぎや、野菜や果物を嫌がることもあるため、幼児期に薄味を意識することはとても大切です。

 

特に味覚が育つのは6歳ごろまでと言われ、この時期に素材そのものの味を体験することが、将来の健康的な食習慣の基盤になります。小学生以降も成長期が続くため、できるだけ塩分や調味料を控えめにする習慣を持ち続けることが望ましいです。


例えば、子ども用を先に取り分けてから調味料を足す、出汁や素材の風味を生かすことなどが効果的です。ご家族で工夫をし合いながら、お子さんの健やかな味覚を育てていけるとよいですね。

 

著者:茨木あい/30代・ライター。5歳の長男と2歳の長女を育てるママ。家計を支えるため、ライターの傍らパートも開始。夫は激務のため、子育てはほぼワンオペ状態。常に子供たちが楽しめるイベントや遊び場を模索中。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

 

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