ターミナル駅での不審な接触
ある日、私がいつものようにターミナル駅を歩いていると、前方から不審な男性がやってくるのが見えました。なんとなく嫌な予感がしていると、案の定、その男性は私めがけて真っ直ぐ向かってきたのです。
「えっ、危ない!」
とっさに身を翻して避けたところ、その男性は思惑が外れたのか、勢い余って大きく転倒!どうやら腕を強く地面に打ちつけてしまったようで、「痛い、痛い!」と大騒ぎを始めました。
騒然とする駅構内
男性の大声で、周りは一気に騒然としてしまいました。そして信じられないことに、相手は私に向かって「この女にやられた!」と大声で叫び始めたのです。
「警察を呼べ!暴行された!」
完全に濡れ衣を着せられてしまい、私は困惑するばかり。しかし幸運なことに、周囲にいた通行人の方々が状況をしっかりと見ていてくれていました。
「その男が、この女性にぶつかっていったんですよ」
「明らかに故意にぶつかろうとしてました」
監視カメラが決定的証拠に
駆けつけた警察官の方が状況を確認すると、運良く事件現場には監視カメラが設置されていました。映像を確認したところ、その男性が明らかに私を狙ってぶつかってくる様子がはっきりと映っていました。
さらに警察の調べで、この男性はなんと「ぶつかり男」ということが判明。同じ手口で何度も女性を狙った「ぶつかり行為」を繰り返していたということでした。すでに複数の被害届が出されていたのです。
実は私、見た目は小柄でおとなしそうに見えますが、大学時代は体育会で選手をしていたほど運動神経には自信が。そんな私にとって、あの程度の攻撃を交わすことなど朝飯前でした。
相手にとってはまんまと「狙いを定める相手」を間違えていたというわけです。
後日聞いた話では、その男性は転倒の際に腕を骨折していたそう。まさに自業自得!正直、いい気味だと思いました。
ぶつかり男って本当にいるんだ!
結局、その男性は複数の罪で逮捕されることになりました。
正直に言うと、噂には聞いていたけれど「ぶつかり男」って本当にいるんだなぁと。とっさに避けることができてよかったですが(じつは思わずフェイントもかけていました)、もしもあのままぶつかられていたと思うとゾッとします。
今回のような「ぶつかり男」たちには、今すぐ改心してそんな犯罪行為はやめてほしいと心から思います。
自分の身を守ることができただけでなく、他の被害者の方々の仇を討つこともできた。本当にスッキリした経験でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。