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「食事の心配だけ!?」新型コロナに感染した私…その症状以上に私を苦しませたのは【体験談】

新型コロナウイルスのパンデミックが収束してからも、私は人混みに出かけるときは必ずマスクを着け、予防を怠りませんでした。ところが2025年夏、私は流行からだいぶ遅れて新型コロナに感染してしまったのです。しかし、本当にしんどかったのは新型コロナ特有の症状以上に、関心と思いやりのない夫の対応でした。私をがっかりさせた夫の言動についてお話しします。

 

市民イベントで新型コロナに感染

「食事の心配だけ!?」新型コロナに感染した私…その症状以上に私を苦しませたのは【体験談】

 

「食事の心配だけ!?」新型コロナに感染した私…その症状以上に私を苦しませたのは【体験談】

 

 

「食事の心配だけ!?」新型コロナに感染した私…その症状以上に私を苦しませたのは【体験談】

 

「食事の心配だけ!?」新型コロナに感染した私…その症状以上に私を苦しませたのは【体験談】

 

子どもたちの夏休みが始まる7月の3連休初日、私は市民イベントにスタッフとして参加しました。持病があり重症化リスクのある私は、人混みで必ずマスクを着けていたのですが、その日はスタッフが皆マスクを外していたので、私も「1日くらいなら」という軽い思いで、マスクをせずに過ごしました。

 

ところが、その2日後に熱っぽさと体の痛みを感じ、夕方には38度の発熱。翌日、病院で検査を受け、新型コロナと診断されました。その後、熱は39度まで上がり、頭痛、喉の痛み、せき、鼻水、味覚異常と、新型コロナ特有の症状が一度に現れ、数日寝込むことに。発症後3日たって熱が下がってからも、頭痛や体の痛みは1週間続き、さらに喉の痛みとせきは2週間以上続きました。

 

 しかし、本当にしんどかったのは、そうした症状よりも夫の的外れな対応でした。

 

熱のある妻に夕飯を作ってもらうつもり?

診断を受ける前、発熱した初日に私は夫に家族が食べる夕飯のお弁当と、ゼリー飲料を買ってきて欲しいと頼みました。そもそも、そんな状況の妻を見て「夕飯どうしようか」「何か買ってこようか」と夫の口から出てこないのもがっかりなのですが、頼んでも「えー、買ってくるの? まあ、いいけど、面倒くせえな……」と渋る夫を見て幻滅です。そんな父親を見かねて、体調不良で家にいた娘がかいがいしく私の看病をしてくれました。

 

翌日、新型コロナと診断されてすぐ仕事中の夫にメールをしました。「しばらくはゆっくり休まないとね」と返事がきましたが、そんな文面に反して夫はその日、手ぶらで帰宅。家に帰ってきても夕飯がないことに気付いた夫は、自分だけ朝食用のグラノーラを食べたそうです。この状況でいったい誰が夕飯を作ってくれると夫は考えたのか疑問ですが、世話焼きの私なら都合よく食事を作ってくれているとでも思ったのでしょうか?

 

翌日、私はまだ熱が下がり切らず寝込んでいましたが、夫はコンビニのおにぎりを自分と娘の分だけ買ってきました。手ぶらから一歩前進したものの、コンビニのおにぎりが夕飯とは……と、私はうなだれてしまいました。

 

その間の私の食事はというと、初日に夫に買ってきてもらったゼリー飲料と、病院に行った帰りに自分で買ってきた流水麺とフルーツゼリーだけ。夫が私のために食事を作ることも、買ってくることもありませんでした。

 

 

つらい症状は熱だけじゃない!

発熱から3日たち熱が下がり始めると、帰宅した夫は「熱は下がった?」と毎晩声をかけてくるようになりました。「まだ37度ある」と答えると「ふうん」と言って去っていきます。

 

4日目も、顔を合わせるなり「熱は下がった?」と聞く夫。5日目も、6日目も、毎晩私の顔を見ると「熱は下がった?」とだけ聞き、それ以上の言葉がない夫に、私は腹が立ち始めました。なぜなら新型コロナは熱だけではなく、むしろ熱が下がってからも続くさまざまな症状がつらかったからです。もし「熱が下がったなら、家のこともうできるよね?」と遠回しで言いたいのなら、あきれます。

 

性懲りもなく7日目にも現れた「熱は下がった?」おばけに、ついに堪忍袋の緒が切れた私は、「新型コロナの大変さは熱だけじゃなくて、熱が下がっても続く症状なんだよ!」と強く言うと、夫は「そんなの俺も経験してるから知ってるよ!」と逆切れ。

 

そんな夫に「経験?」と眉をひそめる私。なぜなら、夫は新型コロナに罹患したことがないはず。たしかに1年前に新型コロナを疑う風邪症状で一度会社を休みましたが、検査はしていないので新型コロナとは診断されていないのです。それに、本当に経験があると言うなら、私に対する今回のような対応は理解できません。

 

 毎晩やってきた「熱は下がった?」おばけは、その日以来、私の前から姿を消しました。その代わり、今度は私から新型コロナがうつった娘のところに、数日間「熱は下がった?」おばけが現れたそうです。

 

まとめ

「熱は下がったの?」のひと言でしか心配ができない不器用なご主人なんだよ……と言う人もいます。普段から物静かな夫だったら、そうかもしれません。でも、夫はそんな気弱な人ではありませんし、30年一緒にいる私は、彼の “面倒なことを回避しようとする” 性格が、そうした言動に現れることを嫌なほど味わっています。そして、その性質は年を追うごとに顕著になっていることに気付いています。そんな人と死ぬまで連れ添うべきなのか? 家族を続ける必要があるのか? そもそも家族って何なのか?……初めての新型コロナ感染を機に、考えずにはいられませんでした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:あらた繭子/50代女性。1999年生まれの息子と2005年生まれの娘をもつフリーライター。長年にわたる無茶な仕事ぶりがたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。目下の癒やしは休日のガーデニングと深夜のKPOP動画視聴。

マンガ/あさうえさい

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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