精米店直伝・失敗しない保存テク【お米の正しい保存方法】
買ったばかりのお米なのに、なんだか味が落ちている気がする……。そんな経験はありませんか?
実はその原因、お米の保存方法にあるかもしれません。
そこで今回はTBS『Nスタ』で、1930年創業の小池精米店の三代目店主・小池理雄さんが紹介した、お米の正しい保存法をお伝えします。
今日から実践できるコツばかりなので、ぜひチェックしてくださいね。
お米はなぜ「正しい保存方法」が大事?
お米は、精米した瞬間から「鮮度が落ちるカウントダウン」が始まります。
空気に触れることで酸化しやすくなり、時間が経つほど香りや甘みが失われてしまうんです。
さらに、お米は湿気や温度変化にとても敏感。
常温のまま米びつや袋に入れておくと、梅雨や夏場はカビや虫が発生しやすく、冬場でも乾燥でひび割れて味が落ちやすくなってしまいます。
つまり買ったときは美味しいのに、数週間後には味が変わるというのは、保存環境のせい。
だからこそ、お米を美味しく最後まで食べ切るには、保存方法を見直すことが大切なんです。
【お米の正しい保存方法】ベストは「野菜室で小分け保存」
正しい保存方法の答えは、冷蔵庫(特に野菜室)での小分け保存。
温度が安定しているうえ、湿気を避けられるため、お米の劣化スピードをぐっと抑えられます。
お米を入れる容器は、できるだけ密閉性の高いものを選びましょう。
密閉容器はもちろん、ジッパー付きの保存袋や、しっかり乾燥させたペットボトルでも代用できますよ。
大きめのペットボトルは一気に大量に入れられるメリットがありますが、少し重めなので出し入れの際は注意が必要です。
米袋からペットボトルに移す際、じょうごがない!というご家庭もありますよね。
そんな時は紙(少し厚手が〇)をくるっと丸めて円錐状にし、テープで止めます。
そしてその先をペットボトルの口に入れ、あとは上からお米を入れれば、簡単に上手く移し替えることができますよ!
ジッパー付きの袋は、入る量は少なめですが、冷蔵庫の狭いスペースにも入れやすいのでおすすめです。
炊いたご飯の保存(冷凍編)
次は、番組内で一緒に紹介されていた、ニチレイフーズさんによるご飯の冷凍法も実践してみました。
余ったご飯を炊飯器にそのまま放置しておくと、味が落ちてしまいます。
炊きたての美味しさをキープするなら、温かいうちに冷凍保存するのが正解!
ポイントは、炊きたてをすぐに冷凍すること!
いやいや、熱いうちは冷凍庫に入れちゃダメでしょ!?と思いますが、冷ましてしまうとでんぷん質が劣化し、食感が悪くなったり、炊きたての風味が損なわれてしまうんです。
炊きたてを1食分(約150g)ずつラップで包み、なるべく空気を抜いて平らにして冷凍庫へ。
こうすることで水分が逃げにくく、解凍してもふっくら感が残りやすくなります。
ただ、熱々を冷凍庫に入れると他の食品に熱が伝わる心配はあるので、入れるスペースをあらかじめ決めておくと安心かもしれませんね。
金属のトレイの上にのせて冷凍庫に入れれば、急速冷凍モードがなくても冷凍時間を短縮できますよ。
解凍するときは、電子レンジで一気に加熱するのが筆者のおすすめ。
じわじわ加熱するとパサつきやすいので注意です。
この方法で冷凍したご飯を実際に食べてみました!
こちらは味ももちろん美味しいですが、何より水分がしっかり残っていて、ご飯もふっくら!
冷凍特有のパサつきも全くありません!
一方普通の密閉容器で冷凍したものは、表面(特に外側)にパサつき感があり、底の方は逆に水分がたまってベチャッとした印象。
冷凍の仕方でこんなにも違いが出るのには驚きでした!
冷凍する際の美味しく食べられる保存期間の目安は3週間とのこと。
保存期間が長くなると、風味や食感が落ちてしまうので注意してくださいね。
正しい保存方法で、おいしいお米を食べよう!
今回ご紹介した小池理雄さんが推奨するお米の保存法。
お米は米びつに入れておけば安心!と思いがちですが、保存場所がとても大切です。
ちょっとひと手間加えるだけで、いつものお米を食べるのがもっと楽しみになるかもしれませんよ。
せっかく買ったお米が美味しく食べられるように、ご自宅でも試してみてくださいね。