ママ友の態度がひどい…
朝早くアポなしで家にやってきたカキエさんは、勝手に家に上がり込んで「在宅ワークは家事と仕事、どっちも中途半端になっちゃうから、庭の手入れとか微妙だね」と、相変わらずの失礼な発言……。
しかし、家に飾ってある素敵な絵がユズハさんが描いたものだと知ると、表情が一変。「自宅に飾る用に1枚描いてほしい」と言い出しました。絶対嫌だと思ったユズハさんでしたが、もうすぐ仕事が始まると焦ったユズハさんは、引き受けないと帰ってもらえないと思い、渋々描いてあげることにしました。
ユズハさんは、カキエさんからの依頼で絵を描くことになりました。後日、子どもたちがダンスのレッスンを受けている間に、カフェで依頼内容のヒヤリングをしたのですが……。
自宅に飾る用として1枚描いてほしいという依頼だったはずなのに、「義両親が経営しているカフェにも飾りたいから」という理由で、勝手に2枚の依頼に変更されていて、ユズハさんは困惑。さらに、どんな絵がいいのかと聞くと「おまかせで」と、カキエさんは満面の笑みを浮かべています。困ったユズハさんが、自分の家に飾っていたような雰囲気のものでいいかと聞くと、「おまかせ」と言っていたわりには、それは嫌だと断られてしまいます。
それなら、せめて基調となる色を指定してもらおうと、好きな色を聞くと……。「好きな色は全部」とのこと。会話のキャッチボールが成立しない状況に、ユズハさんは『私、子どもと話しているんだっけ……?』と戸惑いを隠せないのでした。
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どんなお願いごとでも、内容が曖昧だと相手に余計な負担をかけてしまうことがありますよね。「おまかせ」という言葉は便利ですが、相手にとっては「どうすればいいのかな?」と悩みの種になってしまうこともあります。お願いするときには、「〇〇みたいな感じでお願いします」と具体的なイメージを伝えたり、「ここだけはこうしてほしい」と優先順位をはっきりさせたりするだけで、相手もぐっと動きやすくなるものです。
それから、カキエさんが1枚追加で描いてもらおうとしているように、お願いごとの途中で内容を変えたり、追加したりする場合もありますよね。そんなときは、相手の状況や都合を考えながら、相談して進めることが大切です。「急ぎじゃないので、できるときで大丈夫です」といったひと言を添えるだけでも、相手に「ちゃんと自分のことを考えてくれているんだな」と思ってもらえますし、気持ちよく協力してもらえることが増えると思います。
お願いごとをする場面は、ママ友付き合いや家族・親戚付き合いの中でもたくさんありますが、具体性と思いやりを意識していけば、きっとお互い気持ちよくやりとりできるはずです。カキエさんには、そのことに早く気づいてほしいですね……。
しろみさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。