流産の経験から、妊娠することが怖くなったキクに対し、「早く孫を産め」と傷つける言葉を浴びせる母クズエ。それを止めてくれたのは、親友のマムでした。マムはクズエに「娘を『孫を産む道具』と思ってる?」「傷つける言い方で(自分の考え方を)押し付けないで」と言いましたが、クズエは「他人がえらそうに!」と一蹴したうえ、キクに「母親に逆らう気!?」とキクを追い込みました。
ついに、キクからも反撃の言葉が!
















マムの勇気ある行動に励まされたキクは、母グズエに対し、自分の思いをぶつけます。「出てけ!二度と来るな!」「まだ帰らないなら、警察に電話する!」と言われた母クズエは、「キッショ!」「キッモ!」と子どものように威嚇。クズエのその迫力に一瞬ひるんでしまったキクですが、必死の思いで「とっとと出ていけ!毒親!」と言い返し、クズエは退散。ホッとして、泣き出してしまったのでした。
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今まで母クズエに好き放題言われていたキクが、ちゃんと自分の気持ちを伝えられたのは大きな一歩。クズエにとっては予想外の反撃だったのでしょう。迫力はありましたが、子どものような言葉しか出ず、退散していくしかなかったのは、そのぶんダメージが大きかったからかもしれません。
また、キクが母親に逆らうという大きな勇気を持てたのは、自分の気持ちをきちんと理解し、代弁してくれたマムの存在があったからこそ。毒親にあたってしまったキクですが、支えてくれる友人を持てたことは、人生の大きな財産ですね。
そして、流産を経験し、妊娠すること自体がトラウマになっている娘に対して、「孫が欲しい」という自分の欲望だけをぶつけるのは、あまりに思いやりに欠けます。子どもを産む・産まないは、母親となるキクと夫が決めることであり、いくら家族でも土足で踏み込むことではありません。
相手の人生に立ち入る前に、まずは思いやる心を忘れずにいたいものですね。
尾持トモ