複数の脱走防止対策が講じられる、あーちゃんの施設。簡単には外に出られないようになっていますが、つい先日ワフウフさん姉妹があーちゃんを外に連れ出すため、スタッフさんにエレベーター内のロックを外してもらったとき、突然おじいさんが無言で乗り込んできました……。ワフウフさんたちがビックリしていると、スタッフさんが慣れた手つきで制止しましたが、おじいちゃんの姿を見ながら「外に出たくて自分なりに知恵をしぼって頑張ったのだろう」と思い、ワフウフさんは切ない気持ちになりました。
家族間で「横領」とは…?

先日、めずらしく下手に出ているメールが父から届きましたが、それからほどなくして、また姉のもとに父からメールが……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。


どうやら、あーちゃんのお金の管理について揉めたときのことを書いているよう。

以前、私たちは週に2回ほどあーちゃんに会って、その都度数千円を財布に入れておくようにしていました。姉は、最低でも2日に一度は電話で所持金チェックもしていました。

父は私たちにこんなことを言っていましたが……。

あーちゃんはこう言ってくれていました。

私たちは、父がこんなことを言う理由は、あーちゃんの財布からお金を取りたいからに違いないと思っていました。

お金がなくなっているとあーちゃんが父に訴えたとき「僕は知らない」と言っていた父。でも、本当は毎日あーちゃんのお財布をチェックしていたことが、今回のメールによってわかったのでした。……やっぱり。

メールにはこんなことも書かれていました。


以前、父は浮気をしたときに「今後このような不貞行為をおこなった場合、無条件で家を出ます」という念書を書いていました。そして、次に浮気が発覚したとき、あーちゃんは本当に家から出ていくように迫ったのです。

父は、普通の別居ではなく、海外留学という形で家を出ていったのです。

実は、何度も海外赴任を経験している父。会社からあれこれ出ている手当をあーちゃんに渡さなかったことが判明し、あーちゃんは自分で支払っていた費用について、まとめて父の口座から引き出していました。

これを、父は「横領」と言っているのです……。

その後、あーちゃんが離婚調停を起こすも、話はまとまらず……。それを父は「勝った」と言い張るのです。

そもそも、家族間で「横領」と呼ぶのが正しいのかはわかりませんが、父の主張を受け入れるなら、あーちゃんが家の購入用として渡した多額のお金も行方がわかりません。それも立派な「横領」だと思うのですが……。
めずらしく下手に出ているようなメールが父から届いて2日が経ち、新たなメールが届きました。内容は、あーちゃんのお金の管理について揉めたときのことが書いてあり、しれっと自分が毎日あーちゃんの財布の中身をチェックしていると告白していました。あーちゃんが何度訴えても「僕は知らない」と言っていたのに、やっぱり父はあーちゃんのお金を狙っていました……。
そしてメールは続き……。ずいぶん前の話を持ち出し、あーちゃんが正当な理由で受け取ったお金を「横領」と言い、返還を求めています。そもそも家族間で「横領」という定義が当てはまるのかはわかりませんが(※民法上は横領罪は親族間では一部適用が制限されます)。万が一、父の主張が認められたとしても、父があーちゃんに何年も生活費を渡していないことを考えると、相当回収できていると思っています。
認知症の妻に生活費を渡さないうえに、預貯金を取り上げようとして薬の管理も食事の管理もしてあげないことは、父の言葉を借りるなら十分に「不当な扱い」ではないでしょうか。とにかく、父の主張はどれもこれも話にならないので無視! 今後は、固定資産税以外の支払いはせず、何か言ってきても無視を貫こうと思います。
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父には父の言い分があるとは思いますが、とにかくお金の話ばかりであーちゃんの体のことを心配する様子がまったく見られないのは、想定内だったとしてもやはりかなしいですよね。ワフウフさん姉妹VS父のバトルは、まだまだ続きそうです……。
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ワフウフ