仲良くなったママ友のお宅訪問
Aさんからは「気を使わず、必要なものだけ持ってきてね」と言われていたものの、手ぶらでは行けないと感じた私は、Bさんに事前にLINEで確認をしました。
「今度お家にお邪魔するとき、何か持っていく予定ある?」と聞くと、「特に考えてなかったけど、何か持っていったほうがいいよね。考えておく!」と言っていたBさん。
持参するものが被らないようにと思い、Bさんに「私はアイスとか甘いお菓子を持っていこうと思ってる」と伝えておきました。
想定外の“おもたせ”
お宅訪問当日。私は予定通りアイスとお菓子を持参し、Aさんに「これ、みんなであとで食べようと思って」と手渡しました。すると、Bさんも「私も持ってきたんだ」と紙袋を取り出し、中から三段重ねのお弁当箱を差し出しました。
少し戸惑いながらも、Aさんが「ありがとう」と受け取り、蓋を開けると……
中にはなんと、ぎっしりと詰まったあんこのおはぎが12個も入っていたのです。
私は思わず目を見開いてしまいました。Aさんはやや困惑した表情で受け取っていましたが、Bさんは「うちの子、あんこが好きでよく作るんだよね」と、うれしそうな表情。
まさかの展開と気まずい時間
しばらくおしゃべりを楽しんだあと、Aさんが「さっきのアイスとおはぎ、みんなで食べようか」と提案し、お皿に取り分けました。しかし、Bさんの子ども以外、子どもたちはおはぎをまったく食べようとせず、Aさんも困った様子で、Bさんも何とも言えない表情。
私はというと、実はおはぎが苦手。けれど空気を壊したくない一心で、なんとか1個食べました。残したら悪いと思い、最終的に3個分を食べ、残りはAさんが受け取ることに。
ママ友は子どもを通じての関係性で、このときは深い付き合いがなく、価値観もライフスタイルもわからないことばかり。次回からは「軽いお菓子を1つずつくらいにしよう」「お互いに持ち寄りなしで、気楽に会おう」といったルールを事前に決め、苦手なものやアレルギーなどがある場合も情報を共有しておこうと思いました。ママ友関係はお互いに無理のないルールを共有することが大切だと、改めて感じた出来事でした。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※AI生成画像を使用しています