きれいな海に油断していた
海水浴で訪れたのはとてもきれいな海で、砂浜から200mほど先でも、膝下くらいの深さで立っている人が見えるほどでした。私たちも「そこまで行ってみよう」と話し、海の中を進んでいきました。
途中で少し深い場所もありましたが、気にせず進むと――突然、深くなる場所に差しかかりました。その瞬間、私と妻は足をすくわれ、思わぬ早い流れに流されてしまいました。必死に泳ぎましたが、どんなに泳いでも前に進まず、私はここで一度戻ることを考えました。
沈みかけた妻を助けようとするも…
そのとき、妻が力尽きて沈みかけてしまったのです。私は焦りながらも必死で支えようとしましたが、自分も一緒に沈んでしまいそうになりました。
そのとき、浮き輪に乗った男性が近くにおり、私は思わず飛びつきました。男性は驚きながらも事情を察し、つかまらせてくれました。まさに命の恩人でした。
助ける側の危険もあることを痛感
この体験を通して、海がどれほどおそろしい場所になり得るかを身をもって学びました。自分が泳げる自信があっても、誰かを助けようとしたときに自分まで危険にさらされる可能性がある――その現実を痛感しました。
まとめ
それ以来、私自身は海で泳ぐことがなくなりました。恐怖心が残ってしまったのです。子どもたちと海に行くときも、浅瀬で波に少し浸かる程度で済ませるようにしています。あの日の出来事は、今も忘れることができません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐々木昌夫/50代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!