初めての赤ちゃんを育てているとき、母乳育児を夢見て頑張っていましたが、母乳の分泌がよくありませんでした。そんなときに気になったこと、それは周りの声でした。
「母乳が一番」周りの声が気になる
初めての育児。産後の疲れやストレスにより、母乳の分泌はあまりよくありませんでした。当分の間は、母乳と育児用ミルクの混合で様子を見ることに。そんなときに気になったのが、周りの声です。
「母乳が一番」「母乳がラク」など、何気ないママ同士の会話さえ、耳をふさぎたくなるほどでした。私の周りには、完全母乳のママが多かったからかもしれません。「私だって母乳をあげたいのに……」と、どんどんストレスに押しつぶされそうになっていきました。
ストレスを減らすための方法は
ストレスは母乳の分泌にも影響を与えてしまいます。悪循環に陥る前に、過度なストレスを取り除く必要がある……。私はストレスを減らす工夫を試みました。
私の場合は、周りの声がストレスの原因となっていたため、
●母乳育児をしているママ友にしばらく会わない
●ママ友同士の会話が聞こえないようにする
など、なるべく母乳の話を聞かないようにしました。
また、信頼できる専門家に相談をすることも1つの方法だと思います。
母乳でもミルクでも愛情は変わらない
経験を通じて学んだことは「母乳でも育児用ミルクでも愛情は変わらない」ということです。赤ちゃんにとって母乳も育児用ミルクも栄養であり、愛情に違いはありません。ママが笑顔でいられる方法を選んで、育児ができればいいことに気が付きました。
家族の期待がプレッシャーになったり、周りの声を気にしたりしてしまいがちですが、人は人、自分は自分です。今できることを、自信を持ってしていけばいいと感じています。
母乳をあげられないことから、罪悪感を感じてしまうママも少なくないと思います。なるべくストレスの原因から離れること、そして赤ちゃんにとってはママが笑顔でいてくれることが一番だと思います。
イラスト:sawawa
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。