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料理の習慣がある夫が離乳食作り「やめて!娘の命に関わる!」野菜を小さく切る夫を慌てて静止した理由は

娘が離乳食の完了期に入ったときの話です。娘の食べるものにはかなり気を使っていて、私がすべて手作りしていました。おいしいおいしいと言いながら食べる娘の姿を見て、夫も自分で作りたいと言ってきたので、初めて任せることに。

この記事の監修者
監修者プロファイル

管理栄養士堤ちはる
相模女子大学 栄養科学部 教授

相模女子大学栄養科学部教授。保健学博士。管理栄養士。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了、東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了後、青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。調理学、母子栄養学、食育関連分野を 専門とし、妊産婦・乳幼児期の食育に関する研究や、講演会・研修会などの講師を務める。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会委員。
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夫の調理方法に驚愕…!

私には何度も料理を作ってくれたことがあったのでそこまで心配していませんでしたが、ふと調理の様子を見てみると、豚肉を切った包丁とまな板を洗わずに、生野菜を切っていてびっくりしました。

 

即座に止めましたが、何が危険なのかわかっていませんでした。私は危険性を説明し、結局夫が切った生野菜は使わず、きれいに洗った包丁とまな板で切り直しました。

 

 

なぜそんなことをしたのか聞いても、昔のバイト先がそうだったなどと言うので、夫に娘のごはんを作ってもらうのはやめました。染み付いたくせで娘を危険に晒されては困ります。結局、誰かに任せるより自分でするほうが安心できるし、娘の命は守れると思いました。ただ、私1人で面倒を見るのは限度があるので、夫にはいろいろと学んでいってほしいと思った出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

豚肉を切った包丁やまな板を洗わずにそのまま生野菜を切ってしまうと、サルモネラ属菌やカンピロバクター、リステリア菌などが生野菜にうつり、食中毒の原因になることがあります。

 

症状としては腹痛・下痢・発熱・吐き気・嘔吐などがあり、サルモネラ属菌は食後6〜48時間、カンピロバクターは2〜5日後に発症することが多いとされています。特に離乳食期の赤ちゃんは免疫力が弱く、少量の菌でも重症化しやすいため注意が必要です。

 

リスクを防ぐためには、豚肉を扱ったあとの包丁やまな板を洗剤でしっかり洗い、可能であれば熱湯やアルコールで消毒することが大切。また、調理の順番を工夫し、生野菜を先に切り、肉類は最後に切るようにすると、交差汚染を防ぐことができます。

 

今回の体験談のように、調理器具の使い方ひとつで食の安全が左右されるため、家族で衛生的な調理方法を共有し合うことはとても大切です。特に離乳食期のお子さんの食事づくりでは、「小さな命を守るため」と意識して、ていねいに調理を進めたいですね。

 

 

著者:長嶋 和子/20代女性・主婦

一人娘を育てるママ。最近は娘と一緒にアイドルの推し活をしている。

 

作画:赤身まぐろ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

 

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