クラシックな「すけ止めネーム」! 人気があるのは?

「すけ」の止め字に用いられていたのは、「介」「佑 」「輔」「祐」などさまざま。そのなかでも特に人気だったのは「介」でした。「介」という漢字には、「間にはいる」「助ける」「仲立ちする」といった意味があります。
誰かを助けられる心やさしい人に育ってほしい、人と人との調和な存在になってほしい、といった願いが込められているのかもしれませんね。
長音ネームが圧倒的に人気!
ランキングを見ると、TOP6の名前はすべて間に伸ばす音が入る「長音ネーム」でした。「長音ネーム」は親しみを込めて呼びやすく、リズムの良さが特徴。その軽やかな響きが「すけ止めネーム」との相性抜群です。
特に1位の「そうすけ」は、ジブリ映画『崖の上のポニョ』に登場する男の子の名前。母親のリサや、さかなの子・ポニョから元気よく「そーすけ!」と呼ばれるシーンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そんなカジュアルさが魅力の「長音×すけ止めネーム」ですが、近年は「二音ネーム」「三音ネーム」が主流です。そのため、四音以上になる「長音×すけ止めネーム」は、2024年の年間でも、2025年夏でも100位以内にランクインしているのは「そうすけ」のみという結果になりました。
クラシックな「~のすけ」はやや足踏み…
「すけ止めネーム」の中でも、さらにレトロな印象を持つのが「〜のすけ」で終わる名前です。昭和以前から男の子の名付けによく見られ、古くは武家の名乗りにも使われていました。「のすけ」という響きには、穏やかさややさしさを感じさせるやわらかさがあります。
「~のすけ」がつくクラシックネームは著名人にも多く、4位「りゅうのすけ」といえば、『羅生門』の作者・芥川龍之介さんや俳優の神木隆之介さんが思い浮かびます。文豪・芥川龍之介の影響で知的・文学的なイメージを持つ人も多く、「りゅう」という響きから「龍」連想させる力強さも。芯が強く、頼もしい印象を与える名前です。
一方、8位の「しんのすけ」といえば、長年愛され続けているマンガ『クレヨンしんちゃん』の主人公・野原しんのすけ。マイペースでポジティブな愛されキャラとして、明るく元気な印象を持つ人も多いでしょう。
このように著名人にも多く見られる「〜のすけ」ですが、TOP10入りしたのは意外にも上記2つのみでした。「〜すけ」よりも古風な印象を与えるため、令和ではやや減少傾向にあるのかもしれません。
「〜すけ」や「〜のすけ」は、時代を超えて愛されてきた日本らしい名前です。響きに温かみがあり、親しみやすさも感じられるでしょう。
近年では短く軽やかな名前が主流になりつつありますが、伝統的な名前には、世代を超えて受け継がれてきた安心感や品格があります。「人とかぶりたくない」「でも意味や由来にもこだわりたい」という人には、クラシックネームを候補に入れてもいいかもしれませんね!
photo:@__e.s.75さん(ベビカレメイト)
<2024年年間調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年1月1日(月)~2024年10月1日(火)
回答件数:男の子:40,207件
<2025年夏調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間::2025年7月1日(火)~7月25日(金)・8月1日(金)~8月25日(月)・9月1日(月)~2025年9月25日(木)
回答件数:男の子:11,869件