現場を無視する上司の独断
上司のAさんは、自分の考えを最優先するタイプでした。会議では私たち現場の意見を遮り、聞く耳を持とうとしません。
「この仕様でいきます」と言い切り、リスクの指摘をしても取り合ってくれないことが何度もありました。私は不安を抱きながらも、日々の議事録や資料をていねいに残し続けていました。
重大な不具合と原因究明
その不安は的中しました。ある日、プロジェクトで重大な不具合が発生したのです。原因を調べると、それはAさんが押し通した仕様変更の見落としによるものでした。私は過去の議事録と資料を一つひとつ確認し、会議で冷静にこう伝えました。
「こちらの資料をご覧ください。当初からリスクが明記されています」
証拠がそろっていたため、Aさんは何も言い返せませんでした。最終的にAさんは責任を問われ、プロジェクトから外されることになりました。
現場の意見が生きるチームへ
Aさんが外れてからは、現場の意見が尊重されるようになり、プロジェクトは順調に進み出しました。
この経験を通して、私は「理不尽な相手に対しても感情的にならず、事実と根拠を示すことが何より大切」だと強く感じました。しっかり準備をして正論で向き合えば、状況は必ず変えられる――そう実感できた出来事でした。
まとめ
理不尽な状況に直面しても、冷静さと証拠を持って対応することが、もっとも効果的な方法だと学びました。誠実で筋の通った行動は、周囲からの信頼にもつながるのだと、この経験を通して実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:犬飼隆司/50代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
※一部、AI生成画像を使用しています
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!