義実家に親戚が集合!にぎやかな宴席
私は3姉妹を育てる38歳の母親です。家族で九州の夫の実家に帰省しました。夫は一人っ子ですが、夫の両親のきょうだいやいとこたちが集まり、夕食の席はとてもにぎやか。最近、夫の祖母が亡くなったこともあり、新鮮なお刺身や煮物が並んで、大人たちは酒を酌み交わし、祖母の思い出話に花が咲かせました。
「ばあさん、もう少し生きられたらひ孫の結婚式に出られたのに」と誰かが言い、そこから話題は親戚たちの結婚式に。「あの子の結婚式は市内で一番のホテルで豪華だった」「引き出物も立派だった」と、いとこの挙式が絶賛されます。
ほっこりしながら話を聞いていると、酔った義父の兄である伯父が、「お前たちの結婚式はしょぼかった~。何であんな会場を選んだんだ。対応も悪かったし」といちゃもんをつけながら、私たち夫婦を見たのです。
息子の結婚式にケチ!義父と伯父の争い勃発
夫と私は、心を込めて準備した結婚式がそんなふうに思われていたなんて、冷や水を浴びせられたような気持ちになりました。夫の顔は青ざめ、「そんな言い方はないだろう」と酔っぱらった伯父に突っかかります。しかし、伯父は気にもかけない様子。「お前たちは祝儀でもうけるため、わざと安い会場にしたんじゃないのか?」とまで言われ、もう散々。
すると、それを聞いていた義父が立ち上がり、伯父に「息子の結婚式にケチをつけるな」と怒声を上げました。義父も相当酔っているよう。「なんだ。兄にたてつくのか」と伯父も応戦、「うちの息子の結婚式は俺たちが費用を出して豪華にしたんだ」と吐き捨てます。
義父はどこか誇らしげに「うちの子は親の援助を断って、自力で結婚式を出したんだ」と胸を張って返しました。顔を真っ赤にした酔っぱらい2人が、今にも殴りかかりそうな雰囲気に。周囲はどうしたもんかと流れを見守っています。
沈黙を破ったのは「じいじ」と呼ぶ、伯父の3歳になる孫娘Aちゃんの声でした。
一触即発の2人…そこへ伯父の孫娘がひと言
「じいじ」と孫娘が呼ぶと、真っ赤な顔でこぶしを振り上げていた伯父は、少し落ち着きを取り戻し、「どうしたの?」と応えます。義父も我に返った様子で着席しました。
「まあ、Aちゃんがじいじの喧嘩を止めてくれたのね」と女性陣が小声で褒める中、Aちゃんは「じいじ、お菓子買いに行こ」とひと言。Aちゃんの母親が慌てて「じいじは忙しいでしょ」と伝えますが、Aちゃんは「じいじ、お菓子買ってくれるって言ったもん」と駄々をこね始めます。
義父はAちゃんに「おじさんたち、ちょっと酔っ払い過ぎたなあ。すまん」と謝罪。伯父も孫に呼びかけられて、冷静になったのか、私たちに「文句を言ってごめんな。お前たち、親の援助もなしに結婚式を出して、偉いな」とわびてくれました。
夫は「まあいいけど。酔い過ぎるなよ」と返答。気を取り直した伯父は「お菓子買いに行こうか。何でも買ってあげるから」とAちゃんの手を取ると、Aちゃんは「うん! でも、じいじは喧嘩したからお菓子なしね」と言い放ったのです。その言葉に、親戚一同思わず大笑いしてしまいました。
まとめ
その後、Aちゃんとわが家の娘たちは、伯父や伯母と近所の商店へ行き、お菓子を好きなだけ買ってもらいました。伯父はその後も「悪かった。ついカッとしたんだ」と謝罪。嫌なことは言われたけど、ひとまず大事にならずに済んでよかったと感じました。
夫と私は今回の件を教訓として、親戚の集まりでは自分たちはもちろん、親世代の酒量にも気を配り、トラブルが起きないよう注意していくつもりです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田川 ゆうこ/30代・ライター。体型の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母。今年こそダイエットを卒業したい。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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