僕をバカにしていた同級生
僕は、高校の同級生だった女性と数年の交際を経て結婚しました。彼女と過ごした高校時代は楽しかったですが、良い思い出だけではなく……高校の同窓会にも、妻は参加しない予定でした。
僕も同窓会に参加するのは、憂うつでした。当時、クラスの男子の中でも特に目立っていたAにバカにされていた過去があるからです。僕は、小学生のときに父を亡くし、母が女手1つで僕を育ててくれていたのですが……それを知っていたAは僕の顔を見ると
「お前の家って貧乏なんだろ?」
と無神経に僕をバカにしてきました。僕は、そんな彼のことが許せませんでした。妻も、同じ気持ちで同窓会には参加しないと言っていました。
同窓会の会場に着くと
同窓会の会場であるレストランに着くと、さっそくAが声をかけてきました。
「大学にも行けないくらい貧乏なのに、今日の会費払えるの~?」
同窓会の会場は高級レストラン。そういえば、高校時代、Aが、「父はレストランを経営している」という話をよく自慢していたことを思い出しました。この高級レストランは、Aの父が経営しているレストランでした。
僕は他の同級生に会いたい気持ちもあって参加しましたが、Aの様子を見てそんな気持ちはなくなってしまいました。妻に電話をかけて、今すぐ帰ろうと思っていることを伝えると……。
「入口のところに行くから、待ってて」
と妻。僕が電話しているのを聞いて、Aは「帰るのか。迎えに来てくれる人なんていないだろ」と変わらずバカにし続けていました。
現れたのは…
Aと僕が話をしているところに、妻が到着。僕に声をかける妻を見て、Aは「なんでBちゃんが!?」と仰天している様子。
驚くAに「僕は、家族を呼んだんだ」と言うと、Aはさらに驚いていました。僕の妻であるBは大手企業の社長の娘で、高校時代は男女問わず憧れの的だったのです。Aも、Bに恋心を抱いている1人でした。そんなBが、バカにしていた僕の妻であることがわかって悔しかったのでしょう。
周りから、「まだBちゃんのこと、諦めてなかったの~」と笑われたAは「Bちゃんが騙されて結婚してないか心配で…」と言いました。
それを聞いた妻は、「心配してくれてありがとう。でも、Aくんが何度もプレゼントを贈ってきたのも、SNSで私の居場所を突き止めて連絡をしてきたのも、全部私を心配しての行動だったんだ」と暴露。
Aは、高校時代に僕の妻であるBに言い寄って振られた過去があり、振られた後もしつこく付きまとっていたのです。当時、Bと付き合った僕に対して嫉妬心があり、きつくあたっていると言う話を友人から聞きました。
そんな中、Aと妻の会話を聞いていたクラスメイトが続々と周りに集まってきました。
Aの末路とこれからの僕たち
周りに集まったクラスメイトからコソコソと笑われることが耐えられなくなったのか、Aは顔を真っ赤にして退散。クラスメイトたちは、僕とBが結婚していたことを祝福してくれました。そして、みんな高校時代からAのことを良く思っていなかったようで、「気にしなくていいよ」と声をかけてくれたのでした。
僕は、妻に「来てくれてありがとう。助かったよ」と言いました。妻は、「これからも困ったことがあったら言ってね」と心強い返答をくれました。妻と一緒ならば、これからどんな困難があっても乗り越えていけそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!